そこで今日は、志望校決定にまつわるお話をしていきたいと思います。
1. 志望校っていつまでに決めればいいの?
入試本番は1月・2月です。ということは過去問演習をしっかりおこなうことを考えればその3ヶ月前の10月頃には志望校を決定しておきたいもの。しかし模試の成績もまだ不安定で、合格判定もまだまだ足りない状況だと、10月の段階で決めきれないという方も多いのではないでしょうか。では志望校っていったいいつまでに決めればよいのでしょう。
私はこの問いに対して、「12月でもまだ間に合うかも知れませんが、準備期間を考えると8月中にはある程度は決定しておくのがよいでしょう」とお答えします。
まず、志望校に合格するためには、なんといっても「過去問演習」を充分におこなうことが必要となってきます。保護者向けの私立中学の入試説明会などに参加いたしますと、多くの学校で入試担当の先生から「過去問は繰り返しおこなってください」と言われます。これは、私立中学の側が、過去問をしっかりやりこんでいる生徒を重視したい=本校への入学を強く希望しているかどうかを見極めたい、と考えているということに他なりません。そのため入試形式を毎年揃えたり、過去問の類題に当たる問題を出題したりして、過去問をしっかりやりこんできた生徒が有利になるようにしているのです。
多くの学校で「過去問」が重視されている以上、志望校の過去問をしっかりやりこむ期間を充分設ける必要があります。そこで志望校の決定は「出来る限り早めに」という結論に達するのです。6年生の秋以降に開催される学校説明会にいろいろ参加してから決める、というのでは正直遅すぎる感があります。逆に現在小5生のお子さんをお持ちの方は、この秋以降の入試説明会にたくさんご参加いただき、来年の夏までには志望校を決定できるように準備を進めておかれることをお勧めいたします。
小6生の保護者の方で、現段階でまだ志望校が決まっていないという方は、夏休み中に家族会議を開いて、ある程度の方向性を定めておかれることをお勧めいたします。
次のページでは、具体的な志望校の決め方についてお話ししたいと思います。