2014年上半期の流行曲は?
まず最初に、エクシングさん、第一興商さんからそれぞれ公表された、2014年の上半期カラオケリクエストランキングのベスト10を紹介します。
2014年上半期カラオケランキングベスト10(JOYSOUND)
01. 恋するフォーチュンクッキー/AKB4802. 千本桜/WhiteFlame feat.初音ミク
03. 女々しくて/ゴールデンボンバー
04. 残酷な天使のテーゼ/高橋洋子
05. 紅蓮の弓矢/Linked Horizon
06. ハナミズキ/一青窈
07. 小さな恋のうた/MONGOL800
08. 栄光の架橋/ゆず
09. RPG/SEKAI NO OWARI
10. 恋音と雨空/AAA
(集計期間:2014年1月1日~5月31日)
2014年上半期のカラオケランキングを制したのは、昨年8月のリリース以来、35週に渡って1位を独占し続けたAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」。ネット上に職場の仲間などと踊る動画が複数公開されたことでも話題を呼んだ同曲は、年代や性別を問わず幅広い層からの厚い支持を獲得し、堂々の首位に輝きました。
(株式会社エクシング ニュースリリースより)
2014年上半期カラオケランキングベスト10(DAM)
01. 恋するフォーチュンクッキー/AKB4802. 南部蝉しぐれ/福田こうへい
03. Let It Go~ありのままで~/松たか子
04. ハナミズキ/一青窈
05. 女々しくて/ゴールデンボンバー
06. 残酷な天使のテーゼ/高橋洋子
07. 栄光の架橋/ゆず
08. 小さな恋のうた/MONGOL800
09. 千本桜/WhiteFlame feat.初音ミク
10. 奏(かなで)/スキマスイッチ
(集計期間:2014年1月1日~6月30日)
2014年上半期のエンタメ界には「アナ雪」旋風が吹き荒れ、映画の興行収入やサウンドトラックCDの出荷枚数など、さまざまな記録が塗り替えられました。カラオケランキングでも「アナと雪の女王」関連楽曲の人気は高く、2014年上半期の楽曲別ランキングでは、松たか子さんが歌う「Let It Go~ありのままで~」が4月15日の配信からわずか76日で3位にランクインし、圧倒的な人気を見せつける結果となりました。
(株式会社第一興商 ニュースリリースより)
集計期間の違いによるランキングの差異
今回の両機種のカラオケランキング、実は集計期間が異なっていて、JOYSOUNDは5月末に集計を締めて、DAMは6月末に集計を締めています。この一ヶ月の集計期間の差異により、ランキングにある特徴が浮かび上がっています。今やカラオケ定番曲としてすっかり定着した「Let It Go~ありのままで~」。DAMでは第3位にランクインしていますが、JOYSOUNDでは上位10曲に入っておらず、第21位のランクインとなっています。もちろんこの曲はJOYSOUNDでも非常に良く歌われており、6月のJOYSOUND月間カラオケランキングでも堂々の第1位にランクインしています。しかしながら、この曲が爆発的に歌われるようになったのは5月に入ってからと日が浅く、JOYSOUNDのランキングは6月分の集計を含んでいないことから、DAMとのランキングに差異が生じていると考えられます。
JOYSOUNDとDAMのランキングの傾向
JOYSOUNDとDAMとのランキングを比較してみましょう。上位10曲中、両機種で重複している曲は7曲です。それでは、重複していない3曲を機種ごとに紹介いたします。[JOYSOUND]
●紅蓮の弓矢/Linked Horizon
●RPG/SEKAI NO OWARI
●恋音と雨空/AAA
[DAM]
●南部蝉しぐれ/福田こうへい
●Let It Go~ありのままで~/松たか子
●奏(かなで)/スキマスイッチ
ここで、各機種ともに上位20曲にまで幅を広げれば、JOYSOUNDの「RPG」はDAMでは第12位、「恋音と雨空」は第15位にそれぞれランクインしており、またDAMの「奏(かなで)」もJOYSOUNDでは第11位にランクインしているので、これらの曲は他の重複曲と同様に、機種に限らずに歌われていると言って良いと思います。他、「Let It Go~ありのままで~」については、先に触れたとおりです。
機種によってリクエスト件数が大きく違うのは、残った以下の曲です。
[JOYSOUND]
●紅蓮の弓矢/Linked Horizon
[DAM]
●南部蝉しぐれ/福田こうへい
「紅蓮の弓矢」は、昨年大人気だったアニメ「進撃の巨人」の主題歌で、昨年の紅白歌合戦でも歌われるくらい話題になった曲です。この曲がJOYSOUNDで人気の高い理由は、カラオケの配信がDAMよりも早く、CDリリース前に「テレビサイズ版」というショートバージョンにて配信をしていたことで、アニメファンの支持を集めたことが挙げられると考えられます。
「南部蝉しぐれ」は、昨年の演歌界に大旋風を巻き起こした一曲で、こちらも昨年の紅白歌合戦で歌われた人気曲です。この曲に限らず、DAMはJOYSOUNDと比べて演歌・歌謡曲系のジャンルの楽曲が上位にランクインする傾向にあり、こうした楽曲を好むカラオケファンは比較的DAMを選ぶことが多いと言えるかと思います。
2014年下半期のカラオケランキングの予測
5月以降、爆発的に歌われ続けている「Let It Go~ありのままで~」は、このまま年間リクエストランキングでも第1位に輝きそうな勢いです。対抗馬としては、両機種ともに上半期カラオケランキング第1位に輝いた「恋するフォーチュンクッキー」が挙がるでしょう。2013年度の年間リクエストランキング第1位の「女々しくて」は、ここに来てランキングがやや下降気味です。この夏からJOYSOUNDのイメージキャラクターを務めるなど、マルチな活躍を見せるゴールデンボンバーの新しい曲に期待が持たれるところです。「女々しくて」、「恋するフォーチュンクッキー」、「Let It Go~ありのままで~」と続いたカラオケ定番曲。下半期のうちに次の定番曲は現れるのでしょうか?