行政書士試験/試験対策・勉強本の選び方

行政書士試験 夏にやるべき勉強(2ページ目)

「夏を制する者は受験を制する」大学受験などでよく聞く言葉です。11月に試験がある行政書士試験は、年明けに試験がある大学受験よりも、「夏」は大事と言えるかもしれません。そこで、夏にやるべき勉強についてお話をしたいと思います。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド


条文音読の注意点

ただ音読しただけでは条文の内容は頭に入ってきません。条文の音読をする際は、どんな論点があったか(過去問でどうひっかけたか)、関係に(原則と例外、比較、横断的事項)注意し、意味を考える(判例など)など、意識しながら読むことをお勧めします。

逆に、これらのことを考えすぎて、前に進まないのも問題です。そこで、一回ワンテーマでいいかもしれません。例えば、今回は、条文の関係には気を付けて音読しようなどです。特に過去問を思い出すことは重要です。

なお、夏の大切な時期ですので、時間を区切って行いましょう。例えば、毎日10分から20分などの制限を設けるべきです。

地方自治法の勉強の注意点

地方自治法は範囲が広く細かいので勉強の効率性が問われます。

まずは基本的なことですが、新試験制度になってから、過去問が集中している箇所を勉強するようにしましょう。「行政法の過去問は繰り返される」というのが一般的な傾向だからです。

次に、横断的な視点、制度の比較を意識して勉強しましょう。これらのパターンは問題をつくりやすいので、出題される可能性が高いのです。

夏の過ごし方「民法」

民法でやらなければならない点は1点。民法の記述式です。

民法はもっとも範囲の広い科目で、択一の勉強に膨大な時間をとられてしまいます。そのため記述の勉強が足らずに、「出来たらいいな」程度の感覚で、本試験にのぞむ人が結構います。

しかし、民法の択一は得点がとりにくいこと、また、民法の択一の配点よりも記述式の方が配点が高いということを考えれば、記述式は手を抜くことができません。

「まず記述、次に択一」というスローガンを頭のどこかに入れておいてください。ただ、時間には注意しましょう。記述式は一問解くのに10分近くかかる方もいて、時間の管理が大切です。

記述式の問題を完全に解くと時間がかかるので、答案構成という下書き程度に留める勉強方法を実践してください。

・問題文を読んで作図を行うこと
・配点基準となるキーワードを箇条書きにして書きだすこと
この二つだけでいいと思います。

大部分の問題をこのパターンで解き、勉強の進行具合を考えながら、数日に一回くらいは完全に問題を解くようにすればいいと思います。

最後に

これらは最低限しなければならないことです。ですから、このほかのことも勉強しなければいけません。ただ、上記内容が合格者と不合格者をわける要因となっていることが多いので、この夏しっかりと勉強をしてください。
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