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下総中山、古刹の門前町として栄えた街(2ページ目)

東京都大田区の池上本門寺と並び、関東の日蓮宗大本山として知られる法華経寺があるのが総武線下総中山。駅からは門前町らしい商店街が並び、背後には一戸建ての多い住宅街。歴史を感じる街をご紹介します。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

船橋市、市川市の境に立地、
住宅供給は少なめ

船橋市の出張所

駅前にあった船橋市の連絡所。市役所までが遠いので設置されている(クリックで拡大)

住宅事情の前にひとつ、大事なことを。下総中山駅は船橋市にあり、京成線の京成中山駅も同様ですが、そこから少し離れると市川市。法華経寺周辺は市川市ですし、南側も真間川、京葉道路あたりまで一部船橋市ではあるものの、市川市部分も。自治体によって受けられサービスは変わってきますから、どちらを選ぶか、比較検討の上で選択したいところです。

 

千葉街道周辺

駅から千葉街道沿いにはマンションが何棟か。それ以外は低い建物が中心、あまり新しい建物も見かけない(クリックで拡大)

住宅で言うと、供給数は分譲、賃貸ともにあまり多くはありません。街自体がそれほど大きくないためで、駅前にはスーパーも含め、一通りのものが揃いますが、それ以外は住宅地。静かな佇まいで、新しく何かが生まれるという雰囲気はあまりありません。

 

駐車場

駅近くではところどころに駐車場が集まっているエリアが。今後、住宅その他に変わる可能性もある(クリックで拡大)

そのため、新築マンションの供給はここ数年ほとんどなく、買うとしたら中古か一戸建てか。中古もそれほど数は多くはありませんが、駅から徒歩7~8分と比較的駅に近い物件が多いのがうれしいところ。価格の目安は築数年から10数年、60~70平米が2200万円から3000万円。基本はファミリータイプです。

 

造成地

法華経寺裏手で見かけた造成地。一区画30数坪の土地で価格kは3000万円後半。こうした数棟集まる現場も少なくない(クリックで拡大)

一戸建ては土地面積50平米の2500万円前後から150平米の5000万円近くまで、他のエリアと違い、バリエーションが豊富。市川市は千葉県の中ではブランド力のある地域ですから、そうした価格帯でも売れるエリアなのでしょう。実際、風情のあるお屋敷などもあり、駅周辺の下町っぽい雰囲気とは異なるエリアもあります。

 

銭湯

京成線近くの銭湯。さらにその近くにはアパートも多く集まっていた(クリックで拡大)

賃貸は沿線全体で見ても手頃。たとえば、2DKマンションは7万円台後半から8万円が多いのですが、一駅都心寄りの本八幡だと10万円近くになりますし、お隣西船橋も9万円台などとなっており、借りやすい状況です。他の間取りもワンルームマンションで6万円台、3DKで10万円前後などが平均で、2DKほどではないものの、全体に安めです。ただ、アパートになると、それほど差がなくなります。

 

清華園と猫

参道にあった清華園はここに住んでいた人が市に寄付した土地を生かした園地。猫がのんびり昼寝をしており、この街らしい風景だった(クリックで拡大)

歴史のある街だけに風情があり、散歩が楽しい街下総中山。必ずしも利便性が高いとは言えませんが、独特の雰囲気を楽しみながら、のんびり暮らしたいファミリーには住みやすいのではないでしょうか。


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