乳児育児/トイレトレーニング

2歳の夏にこだわらないトイレトレーニングのすすめ(2ページ目)

「2歳の夏」はトイレトレーニング開始のチャンス。しかし、「2歳」や「夏」にとらわれすぎず、トレーニング(訓練、練習)という意識を持ちすぎないことが、結果的に時期の差はあれ、親子とも気持ちよい自然な習慣づけにつながることもあります。

執筆者:千葉 美奈子

 

こんな様子が見られたらトライしてみるのもおすすめ

もしも次のような様子が見られたら、2歳以降でも2歳に達していなくても、トイレの役割を言葉で繰り返し伝えてみるという、トイレトレーニングの準備を始めてみるチャンスかもしれません。

・トイレにまつわる絵本などに興味を持ち、自宅のトイレにも興味を示し出す
・親のトイレに毎回着いてくる
・おしっこやウンチをしてもぞもぞしたり不快な様子を見せ始める
・一緒に遊ぶお友だちがトイレに行く様子を興味深そうに見ている


これらの様子が見られるときは、トイレの役割を話したり、「今度はトイレでおしっこやうんちをしてみようか」などと声がけしてみるチャンスです。そこからすぐにトイレでするという行動には結びつかないとは思いますが、イメージを伝え、理解することができるということが、一番最初の大きなステップになります。

小まめにオムツをチェックしてその子のおしっこの間隔を大まかにつかみ、適当な頻度でトイレに誘うという方法は、トイレトレーニングの基本的な方法の1つですが、子どもの興味が十分にわかないうちに親の意思で始めると、誘いがけに乗れないことも多いものです。子どもの年齢やタイプによっても非常に大きな個人差があります。子どもが自分の意思でトイレに興味を持った時に、その気持ちを伸ばしてあげることに重きを置いた方が、スムーズに進むケースが多いです。

 

保育園との連携は?

保育園では、2歳児クラス(その年度のうちに3歳になる子たち)になると、タイミングを決めてみんなでトイレにいくという習慣が取り入れられていきます。家庭ではまだ全く取り組んでいなかったのに、先生に「今日はトイレでおしっこができましたよ」などと報告を受けて、驚くこともあるかもしれません。子どもは時に、家族よりも同年齢の子の様子に大きな刺激を受けることも多く、日々の保育の流れの中で決まったタイミングでトイレにいくことで、自然に習慣がついていきます。
 
トイレトレーニング、モチベーションアップのきっかけ

大好きなものの絵が入っているパンツなどでモチベーションアップも

そのような時には、家庭でもフォローを。園でトイレに行けていることをほめ、限られた時間でも、朝起きた後、お風呂に入る前など、親も誘いやすいタイミングでトイレに誘い、家での習慣にもつなげていきましょう。子どもの中には、保育園でおしっこはできるのに、うんちはまだトイレでできないということもあります。いきみ出すそぶりが見られたらあわててトイレに誘っているかもしれませんが、それによって便意がいったん引っ込んでしまった状態でトイレにしばらく座るということになると、苦手意識につながってしまうこともあります。そんな状態のときはあわててトイレに連れていくことはいったんやめて、「今度はトイレでしてみようね」と、繰り返し声がけしてみましょう。

>>時には思い切って先延ばし、中断も
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