アレルギー/ハウスダスト・シックハウス症候群

帰省先で喘息などのアレルギーの症状が出たら(2ページ目)

子どもを連れて帰省することが増えるシーズン。普段と違う環境に子どもは興味津々である一方、保護者にとっては心配事もあります。帰省先でアレルギー、喘息などの症状が出た場合、どのように対処したらよいのか……帰省先での注意点、対処法についてご説明いたします。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

喘息発作が起こってしまった場合

まず周りのダニやホコリを減らすことが大切です。痰が出てきますので、できるだけ痰を出す必要があります。

痰を出しやすくする方法は
  • 水分摂取をします。痰をサラサラにして出しやすくします
  • 胸や背中を、手のひらをお椀の形(タッピング)にして叩きます
  • 勢いよく痰を出す方法としてハフィングがあります。「ハッ!ハッ!」と声を出さずに勢いよく息を吐くきます
  • 痰が出やすい姿勢をとる体位排痰法があります。痰が溜まっている場所によって体位が異なりますが、基本的には頭を低くした姿勢で、痰を出します。
  • 腹式呼吸。腹筋を使って、しっかりと呼吸します。
  • スクイージング。胸をしぼるようにする方法で、呼吸を助ける方法です
これらの方法で、痰が減ることで、空気の通り道が確保されます。

さらに、携帯用の気管支拡張薬の吸入があれば、発作時に使用します。また電動式吸入器があれば、吸入しましょう。発作時の薬でもよくならない場合は、医療機関に受診した方がいいでしょう。

じんましんが出てきた場合

原因がわかっている場合は、その原因を取り除くことが大切です。原因がなくなれば、じんましんは自然によくなります。原因が不明な場合は、体が暖まるとかゆみがひどくなることが多いので、冷やすようにしましょう。ただし、寒冷じんましんと言って、冷たい刺激によってもかゆみがひどくなることがあるので、その場合は、冷やすのをやめましょう。

かゆみがひどく、全身にじんましんが出ていたり、発熱などの症状があれば、医療機関を受診した方がいいでしょう。かゆみ止めは市販薬でも販売されていますので、薬局のある場所を確認しておくのもよいでしょう。市販されている花粉症の薬であるアレジオン、エバステル、アレグラ、ジルテックは、医療機関では蕁麻疹の薬として処方されていましたので、薬剤師に相談してもよいでしょう。

目がかゆい、くしゃみがひどい、咳が出てきた場合

カビ

古い木造家屋では、カビが心配です

それは花粉症かもしれませんし、カビが原因かもしれません。この時期は田畑や川沿い、空き地などに生育しているカモガヤ、オオアワガエリ、ハルガヤなどのイネ科の花粉が飛散しています。また、古い木造家屋にはトリコスポロンというカビが繁殖しやすく、特に夏の高温多湿の環境を好みます。このカビは肺炎を起こし、夏型過敏性肺炎と呼ばれています。トリコスポロンを吸い、悪化すると6~8時間ぐらいで、発熱、咳、呼吸困難が起こってきます。トリコスポロンの無い環境では自然に治っていきます。帰省先ではダニだけでなく、花粉やカビにも注意が必要になります。

ここでは家でもできる対策を示しましたが、症状がよくならない場合は診察が必要ですので、利用できる医療機関を把握をするようにしてください。

帰省先は普段と違う環境ですから、過信しないようにしましょう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます