ローマ/ローマのグルメ・レストラン・カフェ

歴史地区にあるローマの老舗ビール専門店

イタリア人はいつも食事時にワインを飲んでいるわけではありません。ピッツェリアやジェラテリアがあるように、ビッレリア(ビール専門店)というカテゴリーが存在します。今回は歴史地区にあるローマの老舗、アンティーカ・ビッレリア・ペローニをご紹介します。

酒井 香織

執筆者:酒井 香織

ローマガイド

歴史地区にあるペローニの老舗ビッレリア(ビール専門店)

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入口。懐かしい「電話あります」の看板に注目


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ペローニ・ビール小と店特製のガス入りの水

アンティーカ・ビッレリア・ペローニAntica Birreria Peroni dal 1906は名前の通り、創業が1906年の老舗ビッレリア。いまやイタリアを代表するペローニ・ビールですが、本拠地はローマにあり、ローマ人はペローニをローマのビールだと誇りにしています。

ビッレリアとはいえ、パスタや肉料理などもメニューにあるので、しっかりと食事もできます。

 

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肉料理盛り合わせとハンバーグ

右の写真の肉料理盛り合わせArrosto Misto Peroni(15ユーロ)はソーセージやハンバーグなどの肉料理とザ ワークラウト、フライドポテトが大盛りで出てくるので、二人でビールのつまみにするのに最適です。写真奥に写っているのは実際ハンバーグですが、メニュー上ではハンバーガーHamburger con patatine fritte(7ユーロ)となっています。イタリアではよくある表記なのでご注意を。

そしてビッレリアとはいえ、ドルチェも手作りです。アップル・シュトゥルーデルもティラミス(ともに3.5ユーロ)もかなり甘めでたっぷりめですので、甘党の方に。


 

こだわりの店内装飾

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ノスタルジックな雰囲気の店内


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ビール賛歌のモットー。左のカルチョ系モットーのそばでは天使がサッカーボールを蹴っています

壁にかかった古き良き時代のローマの写真、オレンジ色がかかったライトなど、店内は年代を感じさせるノスタルジックな雰囲気。天使をあちこちに配したフレスコ画は1920年代に画家のアルバーニが描いたものです。

壁の上部には「ビールを飲むと元気になって健康になれる」、「ビールを飲めば100年生きられる」など、ビール賛歌ともいえるモットーがいくつも掲げられています。こちらはバチカン科学アカデミーのサルヴィウッチ伯が考案したものということですが、ダンテの神曲の引用から、ローマとラツィオのカルチョ・サポーターに向けたものまで、実に幅が広い内容となっています。

紙製のテーブルマットには、店の歴史やこのエリアにまつわるエピソードなどをイタリア語と英語で紹介してあります。壁のモットーやテーブルマットの文章を読んでいれば、料理を待つ間も飽きることなしです。

 

利用するシチュエーション

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年代を感じさせるカウンター。その昔、常連客は番号入りのジョッキをキープしてもらっていたそうです


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店内満員でも、外で立ち飲みする人たち

店はお昼から夜中まで営業しているので、遅めのランチや早めのディナー利用に便利です。またドルチェメニューもいっぱいありますので、ティータイムに利用したり、ディナー前のアペリティーヴォ(食前酒)に利用する手もあり。夕方前後はすいている時間帯なので狙い目です。トレビの泉のすぐそばなので、観光に疲れたときにぜひ。

週末の夜はとても混みますので、予約をした方がいいでしょう。ちなみにビールを飲むことを楽しむ派は、カウンターで飲んだり、特に気候のいい時期は外で立ち飲みしたりしています。いろいろな楽しみ方ができる店なのです。

食事のあとのお楽しみ

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お土産コーナー。ショーケースのガラスの素敵な装飾にも注目

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ペローニのジョッキ型マグネットは3ユーロ。コロッセオ柄の絵葉書型の小皿もかわいい

入口付近のショーケースはお土産コーナーになっています。陶器製のペローニのジョッキやジャグ、ナストロ・アッズーロのグラス、ペローニTシャツなど、オリジナルグッズが買えます。 ジョッキ型のマグネット(3ユーロ)などプチプラなアイテムは、飲み友達へのばらまき用にもいいかも。

 
<DATA>
Antica Birreria Peroni dal 1906
住所:Via di S.Marcello, 19 Roma 00187
TEL:(国番号39)06-6795310
営業時間:12:00~0:00 日曜閉店
料金:ペローニ/ナストロ・アッズーロ小(200ml)3ユーロ、中(400ml)5ユーロ、大(1000ml)10ユーロ
アクセス:トレビの泉から徒歩5分。Via del CorsoからVia dei Santi Apostoliに入り左折,Via di S.Marcelloの左側。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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