あるある! ちょっぴりドジで愛すべきおとうさんが続々
『おとうさんのえほん』

世の中のたくさんのおとうさんの中には、元々子ども好きだった人もいれば、子どもは苦手だったのに、自分の赤ちゃんが誕生したらかわいくてたまらなくなったという人もいるでしょう。元々小さい子と遊ぶのが得意な人もいれば、子どもに楽しいこと喜んでくれることをしたいけどどうしたらいいんだろう!?と試行錯誤する人もいるでしょう。おかあさんも我が子との生活の中で段々お世話上手、遊び上手になっていくように、おとうさんも段々おとうさんらしくなっていきますよね。でも、おかあさんよりもちょっと時間がかかるかも? 我が子を楽しませようとする中で、その思いがツルッと滑ったようになってしまうこともあるかもしれませんね!?

『おとうさんのえほん』には、たくさんの動物のおとうさんが登場します。みんな我が子との楽しい時間を過ごそうと一生懸命! 我が子に催促されたり、他の動物の親子の様子を見てまねをしてみたり、自分で色々工夫をしたりして我が子を楽しませようとしますが、うまくいくこともあればちょっと失敗して少々落ち込んだり、いじけてしまったり……。そんな愛すべきおとうさんたちが続々登場します。

 

4コマ漫画仕立て、オムニバス形式の絵本の中に
おとうさんの愛がいっぱい!

この絵本に登場するのは、8組の動物のおとうさんと子どもたち。4コマ漫画仕立てのショートコントのようなお話が詰まった、オムニバス形式です。それぞれのお話は4ページの中で、色々なタイプのお父さんの、愛あふれる我が子との愉快なふれ合いを描き出しています。

ダンベルを持ち上げてトレーニングに夢中になっていたら、脇から子どもに「おとうさん」と声をかけられるゴリラのおとうさん。ダンベルじゃなくてもトレーニングはできると言わんばかりに、「よいしょ!」と我が子を頭の上に持ち上げます。ゴリラの子はとても満足そう! 子どもに「ゆきだるまをつくってやろう」と雪のかたまりを転がすペンギンのおとうさん。おとうさんの背の高さほどもある立派な雪だるまができて子どもを呼びましたが、振り向いたら雪だるまは地面に寝転がっていて、親子で少々拍子抜け……。おなかに子どもを乗せて水面にプカプカと浮く、楽しげなラッコの親子の様子にヒントを得たしろくまのおとうさんは、早速家に帰って我が子と実践。子どもたちとお散歩中にコアラやカンガルーと出会ったワニのお父さんは、1度に両方のまねをしてみましたが、2児のお父さんはなかなか大変です! 子どもの落書きに腹を立てながらも、落書きの顔が自分ではないことに気づいたライオンのおとうさんが取った行動は!?

子育てにおいては決してスマートという雰囲気ではないおとうさんたちかもしれませんが、どのおとうさんもとても優しくて楽しくて、「おとうさん、がんばれ!」「こんなおとうさん、すてきだなあ」という気持ちでいっぱいになります。


我が家のおとうさんはどんなタイプ?

絵を楽しむという点では2歳前後から楽しめるかもしれませんが、この絵本の、噛めば噛むほどにじみ出てくるスルメのような味わいを楽しめるのは、もう少し大きくなってからでしょう。「うちのおとうさんは、(頑張っているのに家族に気づいてもらえない)ひつじのおとうさんみたいだね」「(頑張りが裏目に出てしまう)ぞうのおとうさん、何だかうちのおとうさんみたいだなあ」。そんな会話も楽しいですよ。普段のおとうさんの頑張りに思いを馳せ、「もっともっとおとうさんと遊びたい!」という気持ちが子どもたちにわき上がってきそうです!
 

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