フランスのパーティーフード「パン・シュープリーズ」
フランスで人気のパーティーフード
フランスには、「pain surprise(パン・シュープリーズ)」と呼ばれる人気のパーティーフードがあります。フランス人のお洒落なホームパーティーに必ずと言って良い程よく登場するパーティーフードとは、一体どんなお料理なのでしょう? フランスパンの神様・フィリップ・ビゴ氏の一番弟子であり、人気のパンの店「ビゴの店」 鷺沼店オーナーシェフでもある藤森二郎氏に、パン・シュープリーズについてお話をお伺いしました。
この大きなパンの秘密は?
フランスの豊かな食文化を日本に紹介しておらる藤森氏によると、フランス語の「シュープリーズ」は英語の「サプライズ」で、日本語では「思いがけない喜び・驚きをもたらす」と言う意味になります。すなわちパン・シュープリーズとは「びっくりパン」なのですね! でも、なぜみんなこのパンに驚かされてしまうのでしょう?
パンのケースの中にぎっしり詰まったサンドイッチにビックリ!
パン・シュープリーズ
早速、ビゴの店でパン・シュープリーズを注文してみました。ラッピングを解くと中から大きなライ麦パンが現れました。パンの上部には切り込みがあります。恐る恐るパンの蓋を開けると、中にはサンドイッチがぎっしりと詰まっていたのです! パン・シュープリーズとは、パンの中身をくり抜き、そのパンでサンドイッチを作って、もう一度パンのケースの中に戻した、とてもユニークな仕掛けのあるパンだったのです。
フランスの国旗カラーでコーディネート
藤森氏によると、このパンは昔からある、パーティーには欠かせられないフランスの「おもてなし料理」なのだそうです。美味しくて、どんなサンドイッチが入っているかわからない楽しい驚きがあるパン・シュープリーズ。このパンはテーブルに華を添えるだけでなく、パンのケースがサンドイッチを乾燥から守ってくれるそうですよ。日常的にホームパーティーが開かれるフランスならではの粋なパーティーフードなのですね。
サンドイッチの具は4種。
ビゴの店のパン・シュープリーズには4種類(ハム、パストラミ、チーズ、ツナ)のサンドイッチが入っていました。手の平サイズのライ麦パンのサンドイッチは、美味しくてなかなか手が止まりませんでした。また、お店に相談すれば好みの具に変更してもらえます。パン・シュープリーズはキッズパーティーにもお勧めですよ。
また、サンドイッチを食べた後のパンのケースは、ナイフで小さく切り分け、バターと砂糖を塗りオーブンで焼いて、ヘルシーなライ麦ラスクを作りました。食事の後、パン・シュープリーズのリメイク料理が出てきたら、お客様はパーティー中に二度びっくりされるかもしれませんね。