貯蓄/貯蓄できない人のための貯め方

意外?「先取り貯蓄」をしなくても貯まる人の特徴3つ

「貯まる人」の行動をみると、「先取り貯蓄」といって先に貯蓄し、残ったお金で生活するケースが圧倒的に多いです。ところが、貯蓄中上級者のなかには、「先取り貯蓄」をしなくても貯めている方も結構います。さて、その秘訣とは?【2021年8月更新】

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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「先取り貯蓄」以外のことをしている貯蓄上級者とは?

ガイド西山は、これまで雑誌の企画等で、のべ1万人の「貯まる人」「貯まらない人」「普通の人」のアンケート結果のローデータ(何も処理をしていない生のデータ)を見て、数百人の「貯まる人」「貯まらない人」に取材をしてきました。

「貯まる人」の行動パターンで多いのが、「先取り貯蓄」といって、先にお金を貯め、残ったお金で生活する方法。貯蓄初心者さんには、ぜひおすすめしたい貯蓄法です。ところが「貯まる人」の中には、この先取り貯蓄をしていない人も多数います。
「貯まる人」の行動パターンで多いのが、「先取り貯蓄」ですが……

「貯まる人」の行動パターンで多いのが、「先取り貯蓄」ですが……

では、どのようなことをして、貯蓄をしっかり増やしているのでしょうか。「先に貯めなくても貯まる人の特徴」を3つ紹介します。
 

特徴1:毎月、使うお金を決めている

「今月使っていいお金は、合計で8万円」というように、貯めるお金ではなく、「使うお金」を自分で決めているのです。

例えば、手取り月収が20万円のAさんの場合、家賃で7万円、水道光熱費等の固定費が2万円かかるため、食費や外食費、交際費、洋服代など、「自分が自由に使えるお金は8万円にしよう」、それなら毎月3万円は貯められそうだ……などと逆算して考えています。

この使っていい「8万円」を死守するために、現金払いでもクレジットカードや電子マネーを使っても、出費があったその日にどんどん加算していきます。

1日目は3000円使った。2日目は2000円使ったから、ここまでで合計5000円。3日目は500円だったから、ここまでで合計5500円……と積み上げていきます。月末の時点で、8万円を超えなければ、貯蓄が必ず確保できるという仕組みです。

「月に使うお金を決める」というこの方法は、残業代や休日出勤・夜勤手当などによって、月々の収入に変動がある人にも向いています。「先取り貯蓄」は、せっかく収入が多い月があっても、その分手元にあるお金が増えることで、(もちろん、がんばったので多少のご褒美はOKだとは思いますが)余計なものに使いすぎてしまう傾向にあります。

一方、「月に使うお金」を決めておくと、収入が多くても少なくても関係なく、使えるお金は同じなので収入が増えた分、貯蓄を増やすことができるからです。
 

特徴2:膨らみがちなお金の「支払い方法」を決めている

特徴1では、固定費以外で自由に使える出費をメモする、という方法をお伝えしましたが、つい無駄遣いをしてしまいがちなお金について、「支払い方法」を決めている人もよくいます。

例えば、「コンビニやドラッグストアで、買い物が膨らみがちな人」も多いでしょう。その場合、「コンビニやドラッグストアでは、特定のQRコード決済(例えばPayPay)を使う」といった具合に、支払い方法を決めておき、毎月一定額(例えば3000円など)をチャージしておくのです。そうすれば、その自分で決めた上限額内で買うようになります。

他にも「洋服・美容代」や「趣味の費用」について、一つのクレジットカードに決めている方もよくいます。この「カードでは○万円以内」といった具合に、毎月の目安の金額を決めています。

事前に金額と支払い方法を決めておくことで、使いすぎた月があれば、「翌月は使いすぎないようにしよう」といった抑止力が自然に働きますよね。
 

特徴3:お金を使うルールを決めている

「先取り貯蓄をしなくても貯められる人」は、気のおもむくままにお金を使わない人が多いです。買い物をするたびに、「自分にとって必要かどうか」を毎回考えるのです。

買う時の動機は、「みんなが持っているから」「いつか役立ちそうだから」「人気ブランドだから」といった理由ではありません。「今の自分に必要か」「将来、確実に必要か」「そのお金を出す価値があるか」ということをいつも考えています。

本当に必要かどうかを冷静に考えてみると、出費は絞られていきます。必要なものはきちんと買っているので満足度が高いですし、無駄な出費が減ることで、手取り収入を目いっぱい使うことなく、お金を貯蓄として残すことができるのです。

以上、「先に貯めなくても貯まる人の特徴3つ」を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ただし、この方法は貯蓄中上級者のテクニックともいえるので、貯蓄初心者の方は貯蓄への第一歩として、「先取り貯蓄」をおすすめします。さまざまな貯蓄法があるんだということで、参考にしてみてくださいね。

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