職種
上記の理由から、企業での研修はオフィスでのインターンのポジションは少なく、ホテルや旅行関連業務といったホスピタリティの分野、もしくは販売職などの職種で研修に参加する人が多数を占めます。
スクールインターンは、日本語を第一外国語として勉強している人が多いオーストラリアやニュージーランドで特に盛んに行われています。主に日本語担当の先生のサポートをするのが仕事で、日本の文化を紹介したり、時に自身で授業構成を考えたりもします。ほとんどが郊外の学校でのインターンであるため、周囲に日本人がまったくいない環境に置かれ、なおかつ、教育関係者のもとにホームステイをします。このため、短期間で急速に英語を習得できるプログラムであるとも言われています。
ビザ
海外で働くには原則として労働ビザが必要なのですが、ここで挙げているような体験をするプログラムの場合は、労働ビザほど取得のハードルは高くありません。無給であれば、一般のツアーのように扱われ、通常の観光ビザ、もしくはビザなしで参加できるプログラムも見受けられます。
問題点
インターンシップを体験するに際しての最大の問題点は、すべてが画一ではないところにあります。研修生の能力により、やらせてもらえる仕事の中身が違ってきますし、受入れ会社や直接の担当者のインターン生を使うスキルにも、その成果が左右されるからです。
この問題を回避するには、これまでに日本人インターン生を受入れた実績がある会社を希望するのもひとつの方法です。そうした会社を一般の人が探し出すのは困難ですが、現地の語学学校がインターンシップ先を確保していて、「語学研修2週間+インターンシップ2週間」というようなプログラムを提供しています。とりあえず海外でインターンを体験してみたいという人は、検討してみるといいでしょう。
もちろん、参加者本人の仕事場での積極性が最も大切で、与えられた仕事に満足していないならば、「こういう仕事も少しさせてほしい」などと、きちんとアピールすることが必要です。本人のそうした姿勢が、周囲を動かす場合もあります。
スキルアップ度
短期間かつ簡便な仕事のみのインターンシップであっても、外国企業で働く人の仕事感を肌で感じることは、必ず貴重な体験になるはずです。就職活動でも、履歴書や面接では絶好のアピールポイントになるでしょう。