中学受験で最後に伸びる子の共通点! 成績が上がらない子との違い
中学受験で成績が上がらない子と最後まで伸びる子の決定的違いとは?「小6から成績急上昇の子」の共通点
中学受験で最後に伸びる子の共通点1:楽しんで受験勉強をしてきた子
中学受験の勉強をどのように子ども本人がとらえてきたかが、小6で伸びるかどうかを大きく左右します。まず、私立中学合格のために辛いけれどがんばって「努力」して勉強をしてきた子。また逆に、学校の勉強では得られない知的好奇心を満たす対象として「楽しんで」受験勉強をしてきた子。この両者の差は、特に小6の夏以降のテストで一気に現れます。一方、塾講師の厳しい指導や母親の懸命の働きかけで、内心嫌々ながらも必死に勉強してきた子も、確認テストや模試で結果を出すことを目標に日々勉強に取り組んでいます。テストで点数を取るという明確な目標があるため、マジメに取り組めば点数には結びつきます。
ただ、小6の夏以降の模試は出題範囲の単元が限定されていない総合問題になり、表面的にしか理解していなかったり、暗記に頼ったりした勉強では点数が取りにくくなってくるのです。
そんな中で勉強自体のおもしろさにハマり、自分から積極的に「知りたい」「考えたい」という気持ちで「勉強」を勉強と感じずに取り組んできた子は「なぜそうなるのか」という根本的な理解ができていることが多く、自然と思考力が鍛えられています。
そんな子は小6の夏以降の総合問題になっても得点力が下がりません。目先のテストの点数のためだけに勉強してきた子たちの得点は下がっていくので、相対的に成績・偏差値が上がるのです。
中学受験で最後に伸びる子の共通点2:スポーツで体力もつけてきた子
小6になって大きく成績を伸ばす子の共通点として、「体力がある」という点が挙げられます。受験学年の小6になると塾の授業日数、時間数も今までよりも大きく増えます。特に夏期講習や冬期講習は朝から晩まで塾で勉強することになります。これまで勉強だけに専念してきた子と、スポーツやキッズダンスなどで体を鍛えてきた子では、集中力の持続力がまるで違います。体力がない子はやる気はあっても体がついていかず、授業中にぐったりしてしまいます。集中力は体力によって支えられている部分が大きいのです。
また、小6の秋以降は毎月模試を受験することになります。模試は基本的に1科目50分、4科目だと4時間近くになります。9月からの模試の結果はそれまでと違って受験想定校の合否判定模試です。結果がよくなければ受験校を変えざるを得なくなります。
したがって受験生たちは今まで経験したことのないプレッシャーの中で長時間集中力を問われることになるわけです。そんな模試において集中力を途中で切らさず問題を解き切れるかどうかは、やはり体力が大きくかかわってきます。
大学受験や高校受験などであれば、集中力を切らさず模試を受け切るくらいの体力は皆それなりに備わっているので、純粋に学力(に加えて点数を取るための要領)の勝負になります。ところが中学受験においてはまだまだ発育段階にある幼い子どもたちのこと、体力の個人差が大きく、学力と同じくらいに集中力を支える体力が得点力を大きく左右します。
中学受験の直前で成績が上がらない子にならないために
いかがでしたでしょうか。まだお子さんが受験学年になっていなければ、できるだけ早く、管理の手を緩めても、自分から勉強するような状態にもっていってください。そうするためには勉強内容に関心がいくように周囲が工夫することです。勉強内容を机上のもので終わらせず、日常生活に結びつけてみたり、ゲーム感覚で親子で取り組んでみたりと、「勉強することの面白さ」を味わせてください。そして、少しでも体力をつけるような習慣をつけられればさらによいでしょう。
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