星祭りの楽しさを詰め込んだ絵本『たなばたさま きららきらら』
皆さんのおうちでは七夕飾りをなさいますか? 七夕は五節句(※)の1つで大切な季節の行事でしたが、今ではご家庭で笹飾りを見かけることがめっきり少なくなりましたね。そこで、今年はおうちで楽しい七夕まつりをなさってみてはいかがでしょう。「でも、何をどうすればいいのかわからない……」という方も、絵本『たなばたさま きららきらら』を読めば大丈夫。元気いっぱいのおばあちゃんが、七夕祭りの準備や楽しい過ごし方を丁寧に教えてくれます。七夕のお楽しみは笹飾りだけじゃありません?!
七夕さまに欠かせないものと言えばもちろん笹飾りです。この絵本でも、おばあちゃんがまず笹飾りの由来を語り、みんなで墨をすって短冊にお願い事をしたためます。おばあちゃんによれば、短冊には欲しいものを書くのではなく「何かができるように」とか「こうなりたい」ということをお願いするのだそうです。とても素敵な考え方ですね。輪つなぎや網飾り・あみちょうちんなど、七夕ならではの飾り作りも楽しい図入りで丁寧に紹介されますから、「昔やったけど、どうやって作るんだったかな?」という方も心配はいりません。
スイカは、七夕には欠かせないもの(?)のひとつですね
クリスマスや桃の節句・端午の節句のような華やかさはないけれど、それぞれのおうちで家族そろって美しい夏の夜空を眺め、織姫と彦星の伝説に想いをはせる七夕まつりは、夏の風物詩の1つとして大切にしたい行事です。
絵本らしく楽しく、昔から受け継がれてきたままの七夕まつりを味わえるこの作品は、織姫と彦星の逢瀬のように年に1度は読み返していきたい作品です。
【書籍DATA】
長野ヒデ子:作
価格:1080円
出版社:世界文化社
推奨年齢:4歳くらいから
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※五節句とは、人日(1月7日/別名七草の節句)・上巳(3月3日/別名桃の節句)・端午(5月5日)・七夕(7月7日)・重陽(9月9日/別名菊の節句)の5つの節句のこと。中国から伝わり、現在では季節を楽しむ行事として定着しています。