今回の試験は、来年(平成27年)の介護保険法改正や、ケアマネージャー試験の変更前であることから、「駆け込み受験」が予想されています。本記事では、ケアマネージャー試験の概要と、今後予定されている試験制度の変更を考察していきます。
ケアマネージャー試験の概要
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ケアマネージャー試験の変更内容
ケアマネージャー試験は平成27年度に変更が予定されています。変更内容は受験者にとって「逆風」ともいえる内容ですので、今年、確実に合格できるよう本腰を入れて臨む必要があります。試験の変更内容は大きく分けて「解答免除廃止」、「平成27年度介護保険法改正」、「受験資格の見直し」の3つです。■解答免除の取り扱いを廃止
現在、ケアマネージャー試験の問題数は60問ですが、法定資格を所持している場合は一部の解答が免除となります。例えば、医師であれば「保健医療サービス分野の知識等」から20問が免除されるため、問題数は40問となります。介護福祉士であれば、「福祉サービス分野の知識等」から15問が免除されます。
この解答免除は今年の試験限りで、来年度の試験からは全員が全て解答しなければなりません。これは、今年度の実施要項にも明記されていますので決定事項です。また、試験問題数も増えることが見込まれており、現在の60問から200問に増えるのではないかという見方もあります。
■介護保険法の改正
平成27年には介護保険法が改正されます。つまり、来年のケアマネジャー試験の問題は、介護保険法に改正にあわせた内容となりますので、改正された法律等を覚えなければなりません。
■受験資格の見直し
「介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会資料」では、ケアマネ試験の受験資格を、法定資格所持者と施設に勤務する相談員に限定する方向で検討されています。これが適用されると、従来受験できていたヘルパー2級所持者で10年の実務経験を持つ者等の受験資格がなくなります。
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