リズムマシンマニア的解説
ガイド:両曲インストのみの「WeAreRaveNow」と続く「UpTrim」は、テクノユニットとしてのゲツプロの自負を感じます。自称、リズムマシンマニアとありますので、「WeAreRaveNow」でのリズムマシンの構成と使い方についてご教授ください。
yas:
まず出だしから延々とループされる「Casio RZ-1」のハイハット。正直この曲は、この音を鳴らしたくて作ったような曲です。80's後半から90's前半のシカゴハウスなんかで良く聞かれる音。スネアドラムは、「Roland TR-707」。一番好きなリズムマシンです。
後は、「Roland TR-727」、「Roland TR-909」とアメリカ製の「SEQUENTIAL CIRCUITS TOM」を使用してます。どの音もいい音出てますね~。ヴィンテージのリズムマシンの音がするだけでニヤけてしまうんです。
HIDE:
最高。ニヤけっぱなし。おかわり。ご馳走様。
ゲツプロは前向き!
ガイド:「笑い飛ばすだけ」「気まぐれ」などの歌詞を聴いていると、骨太なサウンドなのにゲツプロって凄くかわいいほど前向きって感じます。結構真面目で、でもそうである事を楽しんでいるって。その辺りがゲツプロの魅力じゃないかと。気恥ずかしい事を言ってすいませんが、どんなもんでしょう。
HIDE:
凄く可愛くて、前向きで、結構真面目なところがゲツプロの魅力です!
yas:
音楽に対しては、もの凄く真面目なつもりです。 ゲツプロのイメージを誤解されている人って多いんですよね。
クラブでテクノでイケイケのライヴをやってる=怖い人みたいな。
そう言う先入観じゃなくて、もっと本質を見て欲しいです。このアルバムをよーく聞いて、歌詞をじっくり読んで頂けたら理解してくれるはずです。ゲツプロがどれだけ前向きなバンドかって。
ガイド:
確かに! ダンス規制に関する規制派の論調の中にもそのような先入観が込められていますね。そういう見当違いの意見を打破するためにも前向きで真面目なゲツプロを応援します。
大阪からリリパがスタート
ガイド:7月には「HARDFLOOR vs ゲッカンプロボーラー」としてリリースパーティーを大阪・東京で!
ブッキングの都合上だけかもしれませんが、大阪が先というのが関西人には嬉しい(笑)!
HARDFLOOR vs GEKKAN PROBOWLER -THE ART OF ACID & TEN DOUBLE RELEASE PARTY-
7.19(Sat.)/allnight - 大阪seven lounge
7.21(Mon.holiday)/daytime - 渋谷clubasia
yas:
大阪は第二のホームです!
10年前、デビューの頃から沢山のライヴをやらせて貰っています。リリースパーティーを大阪で開催する事が出来て本当に嬉しく思います。
HIDE:
551の肉まん、必ず食べてます。ライヴ前とライヴ後。ハードフロアのTB-303を肉汁まみれにしとこうかな。TB-551。
ガイド:
ちなみにゲツプロは、ライヴでのオートチューンによる生ヴォーカルに挑戦しているとのこと。もちろん、これを期待してよろしいのでしょうか? ちなみにこれを成功させる一番のキモはなんなんでしょうか? 企業秘密でなければ、教えてください。
HIDE:
はい、思う存分どうぞ。
yas:
企業秘密です!いやウソ(笑)。
オートチューンによる生ヴォーカル。これがゲツプロライヴの売りの一つで間違いございません。オートチューンは今でこそ定番機材になりましたが、まだまだ一般的なライヴでの成功率は低いですね。元々ヴォーカルピッチ補正を目的としたスタジオ機材ですから、ライヴ現場での使用には向いてません。生半可な知識で現場使用すると大事故になります(笑)。それでも、レコーディングで出した音(声)をライヴで生で再現する。ここには拘ります。苦労しましたよ。
成功させる一番のキモ? 練習あるのみ!です。厳密に言うと、入念なシステムの構成+歌いクセの反復練習です。ゲツプロも、何年も研究と練習を繰り返してようやく完成させました。その苦労が分かる人にしか理解できないマニアックな技術ですが、ゲツプロライヴを見たエンジニアさんは皆必ず「あれどーやってるの?」って聞いてきますよ。ちなみに今回のアルバム、歌録りはオートチューンを通して録ってます。通常は、生声録ってからオートチューンで後処理を行うんですけど。音源とライヴでの声質差を極力なくす為にあえてその方法で録音したんです。是非、この技術も含め、ゲツプロライヴを生で体感して欲しいです。
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ゲッカンプロボーラー
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