医療費負担の抑制に向けて、疾患予防に注力
平均寿命が伸び続け、健康寿命との差が広がることがあれば、医療費や介護にかかる経済的な負担、精神的負担は、個人だけでなく社会の問題としても大きくなると考えられます。国民医療費は現在約38兆円、65歳以上では20兆円を超えて、全体の55%以上を占めています。介護が必要となる主な原因となる脳血管疾患や高血圧性疾患などの推計患者数も65歳以上で多く、疾患の予防がたいへん重要になっています。
都道府県別の1人当たりの国民医療費を見ますと、次の通りです。
1位 高知県 361,000円
2位 長崎県 344,000円
3位 鹿児島県 336,000円
4位 山口県 329,000円
5位 徳島県 328,000円
全国平均は292,200円で、最も国民医療費が少ない県は、千葉県で228,000円でした。
また高血圧性疾患、高脂血症、虚血性心疾患、糖尿病の患者数について、都道府県別に見ると表のようになっていますので、興味がある方はご参照ください。(表参照)