子供の教育/頭のいい子に育てるには

子供時代、自由に遊んだ方が大人になって大成する!?(2ページ目)

お子さんはどんな遊び方をしていますか? 子供主導型ですか? それとも大人主導型ですか? この記事では、小さい頃の遊び方がその子の将来に反映するというドイツの研究結果をお伝えします。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

子供らしく遊ぶことで成長する資質とは?

子供時代に自由に遊ぶ ⇒ 将来、社会的に成功する

という傾向があることは分かりましたが、それではこの2つをつなげる要素は何なのでしょうか?

このデータをさらに分析すると、次のことが分かりました。

子ども時代、自由に遊び、現在、社会的に成功している人たちは、
  • 社会への適応性が高い
  • 目標に向けて臨機応変に動ける
  • 自尊心が高い
という心理傾向が強いということでした。

研究者達は、子供時代に自由に遊ぶことが、これらの心の発達を促進し、それが大人になって社会的な成功へとつながりやすくなるのでは、と結論づけています。

 

現代の子育てに活かすには?

しかし、これを現代の子育てに当てはめてみると、すんなりとはいかないところが出てきます。

■今の子供は忙しい
自由に遊ばせたいけれど、やることもたくさんある、というのが今の子育ての悩み。幼稚園も3年保育が主流となり、そのほかにお稽古ごとをしている子もたくさんいます。そして以前よりも車が増えたり、物騒になったりと、ママが安心して「遊んでおいで」と背中を押してあげられない状況もあります。

■遊びのチョイスが広がっている
このデータを読んで想像する「当時の子供らしい遊び」といえば、原っぱで駆け回ったり、木によじ登ったり、などの自然の中でのアクティビティです。でも、現代は遊びの幅が広がって、親が「自由に遊んでおいで」と言ったら、午後中、家でゲーム、テレビをチョイスする子もいるでしょう。この研究が示唆している「子供らしい遊び」というのは、ゲームやテレビではないのは明らかです。

では、この研究結果を現代の子育てにどう反映させていくべきか?

このデータの大事なポイントは、やはり「子供に選ばせる」というプロセスだと思います。そのプロセスが子供の心を育てるのです。このことを常に頭の隅に置きつつ、日々を過ごすのが適切な活用法と思われます。

例えば、お稽古事もない、お勉強もない、家族だけの日曜日の午後。おやつと水筒を持って公園に行けば、子供達は自分の興味のあるほうへと自然と走り出します。

このように、親が安心して見ていられる場所に連れて行き、そこで子供達は自由に遊びを発想させていく。こんな取り入れ方が現代には合っているのではないでしょうか。

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