オステリア・オ・ジラソーレ(芦屋)(2ページ目)

夜のアラカルト料理から御紹介

ディナーは南イタリア地方料理コース「6000円」と、シェフおすすめジラソーレコース「8000円」の2コースあり、「8000円」のコースは品数を少なめにした7000円のコースにすることも可能。そしてコースとは別にアラカルトもあり、今回はこのアラカルトから料理を御紹介していきます。

・前菜
前菜で選んだのは「卵入りランブレドット(赤センマイ)の煮込み　足赤海老添え」。ランブレドットは丁寧に作りこまれたことが伝わる、とろとろの柔らかさで、添えられた卵も良いアクセントに。ソースには足赤海老のエキスも入っているので、さらに風味が多層化し、口の中で凝縮された旨味が拡がっていくのです。まさに肉と魚介のハーモニー。前菜からシェフのイタリア魂と実力の高さを魅せつけられた一皿でした。


・プリモピアット
パスタはやはりナポリ発祥といわれる「パッケリ」！　この日は「ワタリガニのパッケリ」です。20分以上もかけて茹で上げるパッケリは、弾力のあるモッチモチ食感で、ワタリガニのソースとの絡み具合も相性の良さも抜群。ソースも濃厚さはありながらも上品なテイストにまとめられており、これはワインを誘いますね。


・メイン料理
オステリア・オ・ジラソーレ名物料理の一つ「魚介類のフリットミスト」。南イタリアといえば魚介のフリット、ということで前回も食べましたが、やはり今回もブラーヴォ！　内容も「穴子に茄子とチーズを詰めたもの」、「ハリイカ」、「イワシにクリームチーズを挟んだもの」、「シラス」、「足赤海老」と充実していて、どのフリットも地物(瀬戸内海)ならではの新鮮で質の高い魚介の食感・風味を活かした仕上がりです。


・ドルチェ
ドルチェの「オレンジのセミフレッド　エスプレッソのグラニテとゼリー添え」は、味はもちろん、見た目もベニッシモな逸品。香り高く、程よい苦味のあるエスプレッソのゼリーと口の中で解けていくグラニテの饗宴。そこにオレンジのセミフレッドが寄り添うように甘いテイストを加味し、口の中で甘味と苦味が渾然一体となる、実に色気のあるオトナのドルチェでした。

瀬戸内海の魚介を南イタリア料理で

今年40歳になられたばかりの杉原シェフ。益々パワーアップされて、お惣菜から本格的リストランテ料理まで「僕の料理をこの一か所でまとめて皆さんに届けたい」という思いが一杯につまった新店舗の始動です。これからもシェフがナポリで受けた感動を、鮮度そのままに日本の地元で獲れた食材を駆使して届けてくださることを願います。


＜DATA＞
・店名： オステリア・オ・ジラソーレ
・所在地：芦屋市宮塚町15-6 キューブ芦屋
・アクセス：JR西日本「芦屋駅」徒歩約6分
・地図：Yahoo!地図
・TEL：0797-35-0847
・営業時間：11:30～14:00(LO)、18：00～21：00(LO)、
バールは10:30～23:00(LO)
・定休日：水曜日