憧れのベーシスト
ガイド:河野さんは、セロファンではベーシストでしたが、ベーシストを目指した理由は? 憧れのベーシストがいたら、教えてください。
河野:
目指すつもりはなかったのですが学生の時に始めたバンドにたまたまベーシストがいなかったので、という月並みなきっかけではありますが、続けていくうちにポール・マッカートニー、ジョン・ポール・ジョーンズ、コリン・ムールディング、ミック・カーンのようなベースが弾きたいなとだんだん思うようになりました。とこれもド月並みで申し訳ございません。
40歳の誕生日
ガイド:その後もタマコ ウォルズ、BAND EXPO等、数多くのバンドで活動を平行されていますが、ソロでもやろうとしたきっかけが40歳の誕生日だったと河野さんのサイトで読みました。40歳はひとつの節目だったのでしょうか?
河野:
40歳を迎えて、人生の中で残された時間ってもうそれほど多くないのでは…?という気がするようになってきました。あと、楽曲がたくさん出来すぎて…。このたくさん出来た楽曲を死ぬまでに発表したいという思いが強くなってきたのです。
ただ自分はもともとバンドから始まった人間ですので、自分のソロとバンドの区別というのは今も昔もあんまりないんです。なので、40歳という節目にあたり、もうひとつ自分の曲をやるバンドに入ったという感覚でやっています。
イカツイおっちゃん
ガイド:では、アルバムについて伺います。『孤独の巨人』のジャケは、ちょっとイカツイおっちゃんが…街でぶつかったら、すぐ謝っておこうみたいな。でも、どこか愛嬌がある。帽子が河野さんのトレードマークのようなので、この人、河野さんなのかと推察しておりますが、出来映えには満足されているでしょうか?
孤独の巨人 (amazon.co.jp)
河野:
まさかそこまで読み取っていただけるとは!大大大満足です。まさに今おっしゃられたような印象をもってもらいたいという目的で作ったジャケットなので、嬉しいです。自分も含めて他人からそういう風に見られたいと思っている節がありますね。あのジャケットの男は私であり私でないというか、似てるようで似てないというか。愛嬌って大切にしたいですよね。