Mモデルの中核、クルマ“運転”好きの憧れのまと
BMWラインナップにおいて、そのスポーツ性を最も強調したモデルが、Mだ。BMW M社が企画・設計する。なかでもM3は、Mモデルの中核であり、クルマ“運転”好きの憧れのまとだ。F30ベースの第5世代は、従来の3シリーズクーペが新たに4シリーズと名を変えたことに伴って、M3クーペを新たにM4と呼び、M3セダンを以前と同様にM3と呼ぶことになった。ちなみに、オープンモデルのM4カブリオレもすでに発表されている。
初代E30のM3こそグループA用ホモロゲマシンとして専用開発された特殊なモデルだったが、第2世代以降のM3は、ライン生産のプレミアムスポーツカーとして開発されてきた。
第2世代から第3世代にかけて、クルマ運転好きを虜にしたのが、M社製の特別なストレート6エンジンだった。FRスポーツカーとしてのトータルパフォーマンスの高さもさることながら、世界最高のストレート6搭載という事実もまたM3ファンの誇りであった。
第4世代で非常に精緻なメカニズムのV8を積んだが、今回リポートする第5世代で、再び、Mのストレート6が復活している。