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特別な1日を振り返る ダービー観戦ドキュメント(3ページ目)

日本ダービーは、競馬関係者にとって特別な1日。そしてファンにとっても、1年でもっとも盛り上がる1日です。しかもその盛り上がり方は、競馬を知らない人からすれば驚くもの。ということで今回は、ダービー観戦ドキュメントをお送りします。

河合 力

執筆者:河合 力

競馬ガイド

ダービーへ向け、盛り上がりはさらに過熱

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お昼休みには、普段にはないイベントも。

昼を過ぎると、敏腕カメラマンのM氏、さらには競馬に人生を捧げるY氏が到着。来たるべきダービーに向けて、テンションがさらに上がります。
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この日は表彰式のプレゼンターとしてTOKIOの皆さんが来場。


と同時に、このあたりから、今までのお祭りムードとは違った一種の緊張感も出てきます。

【13時15分。ダービーの予想も過熱】
ファンは時間を追うごとに増え続けます。お昼の時点でもう10万人近くはいるでしょうか。そして、皆さんのダービー予想も本格化。色々な場所で議論の声が聞こえます。

編集者のH氏はデビューから追い続けたべルキャニオンという馬を、競馬に人生をかけるY氏はイスラボニータを、そしてカメラマンのM氏は、色々な馬名を出しつつもハギノハイブリッドという馬を推しているようです。S氏は、最後まで予想を教えてくれませんでした。

いずれにせよ、それぞれがそれぞれの思いを巡らせる日本ダービー。時刻はいよいよ15時を迎えます。

13万人を超えるファンが足を運んだ、2014年の日本ダービー

【15時10分。ダービー出走馬が登場】
ダービーに挑む17頭が、いよいよ姿を現しました。なおこの時、JRAの発表ではすでに13万人を越える人たちが競馬場を訪れたとのこと。その観客の気持ちはダービーへと向けられます。
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15時を過ぎると、ここまで人が増えます。


【15時40分。ついにスタートの時】
各馬がコースに入り、スタートを待ちます。この時間は常に歓声が起きている状態。通路にも人があふれ、特別な雰囲気です。私もさすがにもう写真を取る余裕がありませんでした……(ただし、雰囲気を味わう動画を後ほど紹介します)

そして、いよいよスタートの時を迎えた2014年の日本ダービー。そのレースの模様をご覧ください。

併せてもうひとつ、YouTubeに出ていた現地観戦ムービーも紹介したいと思います。私が撮った映像ではありませんが、ダービーの迫力、現地の雰囲気はこちらの方が伝わるはず。ぜひ見てください!

日本ダービーのレース映像
(※オレンジ帽の13番がイスラボニータ、白帽の2番がワンアンドオンリーです)

日本ダービーの現地観戦ムービー

激戦の末、2014年のダービーを制したのは、橋口調教師の思いを託したワンアンドオンリー。蛯名騎手のイスラボニータは2着に敗れました。

ワンアンドオンリーは素晴らしく、イスラボニータも、「敗者」と呼ぶのは惜しいほど堂々とした走り。2頭のどちらもダービー馬にふさわしかったといえるでしょう。しかし今回は、ワンアンドオンリーに軍配が上がったのでした。
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何度も手を挙げて、勝者の証明をする横山騎手。

レース後は、感動的なウイニングランの瞬間。最後に横山騎手がヘルメットを脱いで礼をしたのは、この日来場した皇太子さまに向けたもの。その後は、何度も何度も、かみしめるようにガッツポーズを繰り返しました。それだけ横山騎手には、期するものがあったのでしょう。
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横山騎手が礼をする瞬間。観客からは大きな拍手が起こります。


ダービーの意義と、レース後に生まれたドラマ

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ワンアンドオンリーにも、多くの声援が送られていました。

競走馬は牧場の人たちのもとで育ち、次にデビューを目指して「育成」という過程で別のスタッフに手掛けられます。その上で、調教師を中心とした厩舎(※競走馬の管理チーム)に預けられます。もちろん土台には、その競走馬を所有する馬主の存在があります。

これだけの人々が手をかけた競走馬は、1人の騎手とともにダービーに挑みます。数々の人が「ダービー馬になってくれ」と託した思いを背負って、この舞台に立つのです。そんな中で、今年も感動のドラマと勝者、そして、称えるべき敗者が生まれました。
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表彰式では、ワンアンドオンリーに関わった多くの人が喜びを分かち合います。


なお、ダービーから2レース後に行われた、この日の最終12レース。目黒記念というG2の重賞レースを制したのは蛯名正義騎手でした。そうです。この展開はまさに2年前と同じ。またも蛯名騎手が12レースの目黒記念を制したのでした。

目黒記念のレース映像(蛯名騎手のマイネルメダリストはオレンジ帽の14番)

「競馬界の1年はダービーから」といわれます。ダービーが終われば、次のダービーへの1年が始まるのです。蛯名騎手の次なるダービー挑戦は、もう始まったのでした。彼はまた新たなスタートを切ったのです。この目黒記念を見て確信しました。

これほどまでにひたむきなジョッキーならば、必ずやまたダービーのチャンスがくるはず。そんなことを熱弁しながら、東京競馬場を後にしました。

これが6月1日の東京競馬場、ダービー観戦ドキュメントです。今でもひたすら余韻に浸るほど、ダービーの雰囲気は素晴らしいもの。少しでも興味の湧いた方は、ぜひ来年のダービーに向けて競馬を見てください。

なお、ここまで自分の馬券の結果については一切言及しませんでしたが、そのあたりはそっとしておいて頂ければ幸いです。

(リンク)
日本ダービー|レース結果|netkeiba.com
目黒記念|レース結果|netkeiba.com
ワンアンドオンリー|競走馬データ|netkeiba.com
イスラボニータ|競走馬データ|netkeiba.com


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