「64眼スピードセンサー」で、温度感知の精度アップ!
多くのオーブンレンジは、赤外線センサーで食品の表面温度を測定し、自動あたためを行っています。上位機種になればなるほどこのセンサーの数が増え、温度計測の精度が上がり、最適な加熱ができるようになっています。今回は、そのセンサーが大きく進化しました。従来の「スイングサーチ8眼センサー」は8マスが7秒かけて移動し庫内底面の温度を計測するのに対し、新製品の「64眼スピードセンサー」は、庫内底面全体を64つのマスで同時に計測している ※参考:体験会資料
そこで、2014年モデルでは、庫内底面を64つの眼で同時に測定する方式に進化!常に庫内底面全体を測定していることで、加熱する食品の大きや細かな温度差などが正確に把握でき、加熱の精度が格段に向上しました!では、64眼同時計測になったメリットを整理してみましょう。
■食品の大きさと素材を判断
温度上昇している面積で、食品の大きさが判断できます。さらに、食材によって温度の上昇の時間が異なるので、均一な食材なのか複数の素材が混在しているのかが見分けられます。例えば、均一に温度が上昇すれば「ご飯」など同じ材料と判断しますが、温度の上がり方にばらつきがあれば、チャーハンのように材料が混在している料理と判断するという訳です。賢いですね。これにより、低温の部分があたたまるよう時間調整し、ムラ無くあたためることができるそうです。
■庫内が高温になった直後でも「自動あたため」可能
オーブン料理をすると、料理が完成した直後に冷凍ご飯をあたためられない……という不満を持つ人も多いはず。従来のセンサーでは、庫内の温度が高いと食材の温度が正確に測定できず「あたため」ができませんでした。しかし、新しいセンサーは、庫内全体が熱くても温度の低い食材が庫内に入れば正確に場所を把握し、あたためる対象だと判断できるようになりました。これならいつでも「あたため」機能が使えるので、ぐっとオーブン活用率が高まりそうです。
■分量を判断して自動調理
さらに、温度が上昇するスピードから、分量も判断できるのです。例えば200gより400gの方が、食材の温度上昇は遅くなります。この法則に従い、100~500gの範囲であれば、分量を見分けることができるのです。結果、レシピ通りの分量にしなくても最適な加熱をしてくれるので、より手軽にレンジ調理ができるようになりました。
■高い位置のグリル皿でも正確に計測
赤外線センサーは庫内底面を俯瞰できるよう高い位置についています。しかし、このセンサーの角度が固定されていると、上段にセットするグリル皿を使用する時、グリル皿の一部の温度しか測定できませんでした。新製品では、センサーが動いて、グリル皿全体の温度が見られるように進化しています。これにより、焼き物も自動判定が正確にでき、火加減の調整も任せて安心となりました。
また、パナソニックの「グリル皿」は、マイクロ波に反応して底面全体が熱くなるので、裏返さなくても焼けるのが最大の特徴。もちろん、上からの光ヒーターでも加熱するため、短時間でしっかり調理ができるのが強みとなっています。
それでは、次ページでは実際に調理した様子をご報告します >>