(1)授業がない日も塾に行って自習室で勉強する
復習をおろそかにして苦手科目ができてしまったら、できるだけ他の習い事をやめるかしばらく休んで塾の授業の復習に専念したいものです。
授業についていけなくなってしまということは、今までのどこかの単元で理解できていなかったところがあるはずです。その単元までさかのぼって復習しましょう。もちろんテキストを見ても内容をよく理解できなければ積極的に講師に質問してください。
(2)復習用の課題プリントを出してもらう
自習室に行ってテキストを復習したり、講師に質問したりして内容を理解できたら復習用の課題プリントをもらって問題を解いてみましょう。「わかる」ことと「できる」ようになることは別です。内容を理解したつもりになってもいざ練習問題に取り組んでみると意外とできないものです。塾には授業で使用する正規のテキスト以外にも多くのワークや問題集や、講師が独自に作成した問題がたくさんあります。これらを活用しない手はありません。講師は生徒の学力を知っているので、科目と単元を伝えれば、最適なレベルの問題プリントをくれるはずです。どんどん問題を解いて、学習内容を自分のものにしましょう。
(3)クラスを変えてもらう
基本的にほとんどの集団授業形式の塾は全教科トータルの成績で受講クラスが決まります。このことが苦手科目の授業についていけなくなりがちになる要因のひとつです。苦手科目の克服のめどがたつまでは、その科目のレベルに合わせたクラスに変えてもらうことをお勧めします。学力上位のクラスに上げてもらうことはできませんが、やさしいクラスにしてもらう頼みは聞いてもらえるはずです。その後、やさしいクラスで苦手科目の克服のめどが立ってきたら、また元のクラスに戻ればいいのです。まずは得意科目をのさらに伸ばすことよりも、苦手科目の克服を優先させることです。「急がば回れ」なわけですね。
(4)他の習い事を辞め塾に専念する
塾の授業についていけなくなる生徒にありがちなのが、平日のほとんどすべての曜日に何かしらの習い事をしているというケース。これでは塾の授業をじっくり復習する暇がありません。勘違いしがちですが、塾は授業を受けてさえいれば成績が上がるというものではありません。塾は学校と違って同一教科の授業が毎日あるわけではないので、授業で教わったことを問題を解くうえで「使える知識」とするために復習をどれだけするかが学力アップに大きく関わってくるのです。人間は忘れる生き物ですから、授業を受けても復習をしないということは穴の開いたバケツに水を注ぎこむようなものです。復習をおろそかにして苦手科目ができてしまったら、できるだけ他の習い事をやめるかしばらく休んで塾の授業の復習に専念したいものです。
(5)受講科目を減らす
ここまでお伝えしてきた(1)~(4)の対処をしても苦手科目の克服が見えてこなければ通っている塾をやめて他の塾に変えることを検討したくなるかも入れません。通っている塾の講師陣の指導力があまりに低ければ、もっと評判のいい塾に変えるのもいいでしょう。ただ苦手科目ができてしまい、これといった得意科目もない場合は本人の努力不足か、忙しすぎて復習の時間が持てないというのが原因であることが多いです。他の習い事を辞めて塾の勉強に専念しても復習が追いつかなければ受講科目を減らすのが最後の手段です。小学生なら4科目から2科目、中学生なら5科目から3科目に受講科目を減らし、すべての学校の受験に必須の主要科目の苦手科目克服に集中しましょう。
さて、いかがでしたでしょうか。苦手科目は虫歯と同じで放っておくと、ますます深刻になります。今のうちに手を打って克服に努めてくださいね。