美食/来栖けい おすすめ店

ダ・カーポ(五反田) 

実に変わったたい焼き屋です。お店には「たい焼き」の文字が記されてはいるものの、どこからどう見ても輸入雑貨店。よく見ると、お店の一角でたい焼きを焼いているご主人の姿が。何とも不思議な光景ですね。たい焼きのメニューがこれまたオンリーワンなのです。

執筆者:来栖 けい

コース料理を食べているような感覚が味わえる鯛焼き

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実に変わったたい焼き屋です。お店には「たい焼き」の文字が記されてはいるものの、どこからどう見ても輸入雑貨店。店内には中古のCDやLPがズラッと陳列されています。しかし、唯一違うのがその匂い。焼きたてのたい焼きの香りが充満しているのです。よく見ると、お店の一角でたい焼きを焼いているご主人の姿が。何とも不思議な光景ですね。

変わっているのはお店だけではありません。たい焼きのメニューがこれまたオンリーワン。私が最も好きな一品は“鯛うどん”というのですが、この名称だけでその内容がわかる人はまずいないでしょう。先に言っておきますが、別にうどんが入っているわけではありません。見た目も普通のたい焼きです。しかし、かぶりつくと目から鱗!

そもそもこのたい焼きは、「必ず頭から食べる」という決まりがあり、ひとくち頬張ると「カレー」と「餡」の味を同時に感じるのです。たい焼きの頭の部分に少量のつぶ餡が入っているので、甘みと辛みが魅惑的に絡み合うというわけです。

そして、胴体部分はカレーゾーン。カレーは、近所のカレー店で作られている特製ドライカレーで、14種類のスパイス香が複雑に重なり合うもの。チーズによって、峻烈な辛さは程よく和らげられてはいるものの、じわじわと体が熱くなり、テンションも最高潮に達します。

しかし、全てを食べ終えると、なぜか私は食べる前の落ち着きを取り戻しています。尻尾が再び餡ゾーン(秘密の食材も入っている)になっているので、その甘みで自然と辛みが抑えられているのです。コース料理を食べている時のような感覚を、ひとつのたい焼きで味わえてしまうなんて…。文句なしに素晴しいと思えますね。騙されたと思って食してみるべし!


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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