投資はいつお金を投入するかがポイントに
投資にはいろいろなスタイルがあります。すべてのパターンを知った上で、最適の選択をすれば、失敗はしないのですが、ほとんどの人は出会い頭に投資をしてしまいます。どうか、全体像からとらえてください。そして、正しい選択をお願いします。きょうは、いつ投資するか?お金を投入する時期の問題です。
投資をしていて、マーケットにお金を投入する時期には、大きく分けて3つのパターンがあります。
早く買いたい!順張り投資
一つは、投資したくなったら投資するという自然なやり方。自然というか、マーケットの流れに従って投資する方法。これを”順張り”といいます。どんなときに人は投資をしたくなるかというと、それは株価が上がり続けるとき、あるいは為替が期待する方向に動き続けるときです。その流れに乗り遅れまいとして、人はマーケットに飛び乗ります。ですから、ストレスがありません。しかし、感情に流されているともいえます。
順張りのデメリットは、高値掴みになりがちだということです。だれでもが楽観するときには、相当な割高な株価になっているかもしれず、大きな下落局面の直前であることが多いのです。行うは易し、されど結果は厳しとなりがちです。
いつまでも待つ!逆張り投資
第二に、暴落が来るのを待って、投資をする方法。当たれば大きな成果が得られますが、相当に辛抱強くないとできません。暴落というのは、数日間にわたり10%超の下落が起きる相場です。最近でいえば、2013年5月のFRBテーパリング・ショック。14日間で14%の下落を記録しました(日経平均225)。日和見な投資家は投げ売りを決め込むので、驚くほど安く買うことができ、その後の反発も急です。したがって、易々と儲けることができます。
しかし、人が投げ売りしているときに買って行くのは勇気が要ります。しかも、その日を何年間も待つのですから、相当な忍耐力が必要です。かの有名な投資家のジム・ロジャースは、自分の人生では26回しか投資していないと言っています。彼も相当な”逆張り投資家”でした。
無難な選択、毎月つみたて投資
第三に、タイミングをまったく無視する方法。何も考えずに毎月投資するのです。つみたて投資とも呼ばれます。相場は大衆の心理の逆を付きます。ですから、相場を予測すること自体がたいへんにむずかしい。ならば、相場を予測しないというスタンスもあります。投資する資金を細かく分けて毎月購入していきます。毎月買う日を選んでみても、それすら効率的とは限りません。いっそのこと、買う日すら思考せずに、あらかじめ注文日を定期的に決めておいたらいいくらいです。そうすることで、株価が右肩上がりに上昇しなくても、ジクザグの乱高下を繰り返す中でも、資産額は増えていきます。これをドルコスト平均法と呼びます。
【関連記事】「ドルコスト平均法で気楽に投資を始めよう」
実は、初対面の人から”そんな無頓着でいいんですか?”と軽蔑気味に言われことがありますが、この方法に勝てる投資家はそうは居ません。
問題は、投資資金を何回に分けるかですが、私は景気や株価が回復する時期までに買い切ることをおススメします。たとえば、FRBは2015年まで現在の金融緩和を続けると言っていますから、それまでは軟弱な相場が続くのだろう、ならば今はいっぺんに投資しないでおこう。2015年までに均等に時間分散していこう(たとえば、今が2014年6月であるならば、向こう20ヶ月間で投資し続けよう)みたいな方法を取ります。
さて、いつ投資するかという時期の問題。あなたはどのような方針を作っていますか?ご参考にしてください。