文学の国アイルランドの歴史をひもとくミュージアム

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ダブリンの中心地に位置するライターズミュージアム

北海道ほどの小さな島でしかも人口500万人以下という規模の国にして、異例ともいえる数の文豪を輩出しているアイルランド。そして、この文学の国としてのアイルランドの歴史を一枚の絵巻物のように年代を追って詳しく紹介しているのがダブリンライターズミュージアムです。

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文学的見地で非常な貴重な資料を収蔵しているミュージアム

文豪ゆかりの品々や関係資料・本などを時代ごとのショーケースに分類して展示しているのですが、これらをより深く理解してもらうために、このミュージアムでは英語やヨーロッパ言語の音声ガイドの貸し出しを行っています。

日本語版は音声ガイドこどないのですが、とても詳しく書かれた日本語のガイドブックが用意されています。内容は各言語の音声ガイドと同じなので、これを手にまわれば展示をくまなく理解できるだけでなく、このガイド自体かなり読み応えがあるので、アイルランドの文学ファンならずとも、楽しめるはずです。

ちなみに、特に貴重な資料のある一階は写真の撮影はできません。展示自体の見応えがあり日本語ガイドブックも情報満載なので、このミュージアムでは写真を撮る手をしばし休めて、ゆっくり内容に集中してみるのもいいかもしれません。それではダブリンライターズミュージアムの展示のポイントをご紹介たします。

 

文学の国のはじまりの歴史から紹介

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貴重な資料を中心に文学ファン垂涎モノの品々が

一階は、アイルランドで花開いた文学の歴史をはじまりまで遡って紹介しています。ハープを手に音楽とともに語った吟遊詩人たちの物語からはじまったアイルランドの文学。このパートには、この記念館でもっとも古い書物で、アイルランド語に訳された最初の旧約聖書も展示されています。

 

作家を深く知るための一節

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セントパトリック大聖堂の司祭も勤めたジョナサン・スウィフト

初期の文学作品の中には風刺文学の父と評されるジョナサン・スウィフトの作品と人生に関する展示も。ジョナサン・スウィフトといえば「ガリバー旅行記」が有名ですよね。そうはいっても、私自身は、ガリバーが漂流して小人たちの国にたどりついて、というような断片的なストーリーしか思い出せなかったのですが、このミュージアムではそんな人にも文豪の作品の特徴を理解するきっかけを用意してくれています。

たとえばスウィフトの少し鬱々としたブラックユーモアの効いた作風というのを伝えるために、作品のなかからそのテイストが顕著にみられる一節などを抜粋して紹介していたり。このように、なんとなくでしか知らない作品に対する理解が深まるのもこのミュージアムの特筆すべき点といえるでしょう。