もちろん、法人の規模や方針、地域差により給与は変動するものですが、首都圏でも年収350万円程度の例を見かけます。厚生労働省も根拠をもとにデータを公表しているでしょうから間違いではないと思いますが、平均年収に10~15%程度の差異が生じると違和感を感じてしまいます。
給与の決まり方
ケアマネージャーの給与問題
また、社会福祉法人が代表例ですが、他の収益事業に着手していない、または着手できない場合、法人の収入は介護報酬に左右されてしまいます。ですから、ケアマネージャーの収入を増やすためには、介護報酬を上げることが近道と言えます。では、その介護報酬は上がるのでしょうか。
前述のとおり、介護報酬は公定価格ですので、現場職員などの都合で勝手に変更することはできません。介護保険の改正に伴い、居宅介護支援費の単位を変更する必要があるため、次回の介護保険改正まで待たなければなりません。平成26年4月の居宅介護支援費の介護報酬単価変更は、消費税増税分にあわせ、実質的な負担が生じないように、補填されたに過ぎないのです。
次のページでは、ケアマネージャーの給与を上げるために必要なことを紹介します。