行政書士試験/行政書士のキャリア・開業

資格取得後の独立体験記 第28回 無料相談の道

法律家による無料相談の広告などを目にする機会が増えました。私も、開業以来、無料相談を実施してきましたが、紆余曲折がありました。今回は、開業者のほとんどが実施を悩む無料相談について、経験からお話をしたいと思います。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド

はじめに

法律家の無料相談の広告をよく見かけるようになりました。開業以来、私も無料相談を実施してきましたが、紆余曲折がありました。新米行政書士の中には、無料相談から依頼に結び付けようと思っている方もいらっしゃると思います。そこで、今回は、無料相談について、経験からお話をしたいと思います。

無料相談実施の動機

開業当初、自分の業務経験値を増やしたくて無料相談を実施していたことがありました。本で学んだことと生の事案はかけ離れているだろうと思ったからです。これが主たる動機でした。無料相談から依頼へとつなげていこうという意図はそれほど強くありませんでした。

思わぬ負担

無料相談を数件経験して、ある程度実務がつかめてきました。相談内容が重なる点を発見できたからです。例えば、異なる相談者でも同じ質問が繰り返されたりします。そこから業務を進めるコツが見えてきました。ここまでは無料相談も有益だったと思います。

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無料相談を行うならば条件をしっかりと決めるべきです。

しかし、無料相談が非常に大きな負担へと変わっていきます。ルールを守らない相談者が急増したからです。相談内容や相談時間を限定しているにもかかわらず、深夜電話がかかってくることが増えました。無料相談についてホームページに明確に注意書きをしているにもかかわらず、それを無視して相談をしてくる人に悩まされるようになりました。

さらに、そういった人の相談内容は、弁護士に依頼するべき紛争案件であったりして、結局、お答えできないものが多かったのです(もちろんですが、ホームページには紛争案件についてはお答えできませんと明記していました)。

相談内容を聞いて、紛争案件と判別して、お断りとその理由について説明する。これだけで数十分かかることもあるのです。

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