初日。クルマ好きの遊びも捨てたもんじゃない
初日は、湯郷を出てお隣の津山市を抜け高速道路を使ってイッキに北上。高速道路を降りてから、まだ雪残る中国山地の山間をぬう県道58号線を、心地よい速度で駆け抜け、がいせん桜で有名(開花には残念ながら間に合わなかったけれど)な出雲街道の新庄村で昼食。午後、国道181号線でいったん鳥取県に入り、こんどは180号線を使って南下しながら、新見千倉温泉や井倉洞、吹屋ふるさと村といった名所を抜けて倉敷アイビースクエアを目指すという、総計263kmの行程である。
昨年もそうだったが、夕刻を前に吹屋ふるさと村で休憩中からにわかに雨が降りはじめ、古いクルマでのエントラントは雨風と寒さにかなりの難行を強いられた様子。けれども、そんな苦難もあってこそのツアーイベントだ、なんてノンキに言っていられるのは、やっぱり70年代以降の参加者だけだろう。
初日のゴールは、倉敷の中心部にあるホテル、アイビースクエアである。ここでのお楽しみは、もちろん、ディナーパーティだ。多彩な料理に加えて、参加者の持ち寄りによるチャリティオークションも開催され、イベント両日の募金活動を含めた寄付金はなんと120万円に達した。お金が全てでは決してないけれど、みんな(沿道の応援団も含む)の気持ちの集積がこの金額となったと思えば、日本のクルマ好きの遊びだって、まんざら捨てたもんじゃない。