Servi
東ベルリンのHanns Eisler Academy of Musicで教鞭をとっていたJan BilkとTomaš Nawkaによる二人電子音楽ユニットです。東西の隔てはあれど、ドイツはテクノポップの発祥地でKraftwerkを生み出した国。故に、電子音楽系には強いはず。東ドイツには、公式レーベルとしては、Deutsche Schallplatten Berlinしかありませんでした。その中にサブレーベルがジャンル毎にあって、ポップ・ロック担当が1947年に設立されたAmigaです。だから、東ドイツで紹介するのは一部の例外を除き、Amigaからのリリースです。ServiはAmiga時代に2枚のアルバム『Rückkehr Aus Ithaka』(1986年)、『Pas De Deux In H』(1988年)をリリースしています。1枚目のアルバムから、美しくも実験している「Laistrygonen」を聴いてください。Laistrygonen (YouTube)
Key
Frank FehseとAndreas FreginからなるKeyも同じく電子音楽ユニット。確認できる限り、『Key』(1988年)というアルバムのみをリリース。Serviよりはポップよりでヴォコーダーも駆使したスペーシー・サウンド。カヴァーも収録し、Harold Faltermeyerの「AXEL-F」(『ビバリーヒルズ・コップ』)やJan Hammerの「Crockett's Theme」(『マイアミ・ヴァイス』)とテーマ曲が好きみたいです。Crockett's Theme (YouTube)
後に、エレクトロクラッシュ・ブームの時、FPUも「Crockett’s Theme」のカヴァーをしていましたから、なかなかの選曲センス!
FPU - Crocketts Theme (YouTube)
東ドイツ編、まだまだ続きます!
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