iTunes Matchを利用する
iTunes Matchの作業が終わった後なら、楽曲を削除しても無料でダウンロードできます。手元になくてiTunes Matchで保存した楽曲は、右側に雲マークが表示され、クリックするとダウンロードできます。雲マークをクリックするとダウンロードできる
もちろんiPhone・iPad・iPod touchでも利用できます。最初に[設定]アプリから[ミュージック]を選び[全ミュージックを表示]と[iTunes Match]をオンにしておきます。するとミュージックアプリで、iTunes Matchで保存した楽曲には雲マークが表示され、タップするとダウンロードできます。
(左)ホーム画面の[設定]から[ミュージック]→[全ミュージックを表示]と[iTunes Match]をオン。(右)ミュージックアプリで雲マークをタップするとダウンロードできる
データ消失を想定した楽曲専用の保険プランとして最適
感覚としては、従来iTunes Storeで購入した楽曲がどの機器でもダウンロードできることが、パソコン内の全ての楽曲に適応されたと考えてよいでしょう。また、iTunes Matchならではの特徴として、iTunes Storeで扱っている楽曲は保存する25,000曲に含まれないという点があります。CDとして販売されている多くの楽曲はiTunes Storeでも扱っているため、それ以外で25,000曲という数は普通の人には十分でしょう。これらの点を考えると、楽曲のバックアップとしては非常に魅力あるサービスです。以前なら、レンタルCDから取り込んだ楽曲が消えた場合は、またレンタルしなければならず、昔のCDだとレンタルしていないこともありえます。音声メモなどもiTunesで管理していると取り返しがつきません。
インターネット上に保存するだけなら、他のクラウドサービスを使うという手もあります。しかし無料で使える容量は少なく、例えばGoogleドライブは15GBです。1曲8MBとすると1,875曲しか保存できません。月額1.99$(年間でおよそ2,400円)で100GBを利用できますが、それでも12,500曲です。iPhoneでもGoogleドライブのアプリ経由で聴けますが、シャッフル再生などの機能面ではiTunesやミュージックアプリに比べてはるかに劣ります。
年間3,980円は、月にすれば332円。データ消失で何回も泣かされた人にとっては最適な楽曲専用の保険プランと言えそうです。