口福を約束する珠玉の銘菓が集まる金沢の玄関口

抹茶 ふくさ餅@村上

「村上」の薫り高い上質な抹茶をこだわりの自家製餡に練り込んだ夏季限定の「抹茶 ふくさ餅(216円)」。

2015年春の北陸新幹線開業に合わせて全面的にリニューアルした金沢駅構内のショッピングモール「金沢百番街」。その名の通り100店舗以上の専門店が集まる百番街には和菓子処の名に相応しく、たくさんの和菓子店が入居しています。

創業100年以上を誇る老舗から話題のニューフェイスまで金沢の名店人気店がズラリと顔を揃え、できればすべて紹介したいところですが、その中でも普段は洋菓子派という人も和菓子には一家言持つという和菓子通も納得の逸品を選んでみました。

<INDEX>
中田屋:目から鱗! 粒あん嫌いを改心させる極上のきんつば
烏鶏庵:卵菓子の常識を覆す、神髄を極めた最高峰のかすていら
村上:洋菓子派も和菓子派も大満足のふくさ餅
茶菓工房たろう:金沢の和菓子シーンに新風を吹き込んだ羊羹
あめの俵屋:砂糖不使用。純粋な穀物の甘さを堪能あれ


中田屋:目から鱗! 粒あん嫌いを改心させる極上のきんつば

きんつば&うぐいす@中田屋

左:えんどう豆の瑞々しい緑が美しい「うぐいす(184円)」、右:職人技が光る極上の「きんつば(184円)」

創業から100年以上という店が珍しくない金沢で、比較的新しい部類に入る昭和9年創業の中田屋。素材にこだわり、伝統の製法で1つ1つ丁寧に手作りされている同店の和菓子はどれもおすすめですが、中田屋と言えばやはり「きんつば」。

形を崩さないように時間をかけてじっくりと炊き上げた北海道産の大粒で糖分を多く含んだ最高級の大納言小豆に、砂糖と粘りが強く保水性に優れている京都府丹波地区の丹波寒天を加え、1つ1つ丁寧に焼き上げる中田屋のきんつばは一口食べれば他との差は歴然。
春限定のきんつば さくら@中田屋

柔らかな白餡に薄ピンクの桜葉が愛らしい「きんつば さくら(184円)」(2月初旬~4月中旬)

ふっくら艶やかな小豆は優しい食感で甘さを引き立てる塩加減が絶妙な上、しっかりとした甘さがあるにも関わらず後を引くことなく、さらりと舌の上で溶けていきます。

和菓子をあまり食べない人は粒あんが苦手という人が多く、実は私もそうなのですが、中田屋のきんつばだけは大好物。粒あんを敬遠している人も1度食べればその美味しさのとりこになるはずです。
秋限定の毬栗(いがぐり)@中田屋

艶やかな能登栗をふんだんに使った秋の味覚「毬栗(248円)」。栗がほくほくしてとっても美味しいですよ!

定番の小豆(184円)の他、愛らしい桜の花をあしらった春の訪れを知らせる「さくら(184円)」、秋から春にかけて店頭に並ぶえんどう豆を使用した「うぐいす(184円)」、能登栗を贅沢に配した秋のお楽しみ「毬栗(いがぐり248円)」などの季節商品もおすすめ。

さらに物産展限定なので通常のお土産にはできませんが、加賀野菜15品目の中で一番人気の五郎島金時を練り上げてスイートポテトのように仕上げた「金とき」、香ばしいクルミを滑らかなこし餡の中に閉じ込めた「くるみ」、栄養豊富なひよこ豆を使った「雛ひよこ」もあり、見かけた際は迷わずゲットしましょう!

中田屋(価格はすべて税込です)
きんつば:1個184円、5個入842円、6個入1080円、10個入1782円
さくら・うぐいす:1個184円、5個入842円、10個入1782円、15個入2754円
毬栗:1個248円
詰め合わせ:花かさね(きんつば5個、うぐいす5個)1782円
【取り扱い店舗】金沢百番街あんと、香林坊大和、めいてつ・エムザ、東山店、東山茶屋街店他

烏鶏庵:卵菓子の常識を覆す、神髄を極めた最高峰のかすていら

烏骨鶏かすていら(プレーン、抹茶、黒糖)&烏骨鶏バームクーヘン@烏鶏庵

希少な烏骨鶏の卵をふんだんに使用した「烏骨鶏かすていら」。手前右は「烏骨鶏バームクーヘン」

“烏(カラス)のように骨が黒い”ことからその名が付いた烏骨鶏。滋養に優れ、古来より薬膳として珍重されてきた烏骨鶏はカルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛、DHA、EPA、ビタミンA・B2が高濃度で含まれている、まさに栄養の宝庫。

しかしながら産卵数が少ない上に生育にも時間がかかるため飼育が難しく、なかなか市中に出回ることがありません。そんな貴重な烏骨鶏の卵をたっぷり使用して作られているのが烏鶏庵(うけいあん)の「烏骨鶏かすていら」。
烏骨鶏かすていら、烏骨鶏プリン、烏骨鶏バームクーヘン@烏鶏庵

烏骨鶏スイーツにはカステラやバームクーヘンの他にもラスク、羊羹、シフォンケーキがあります

きめ細かな生地はしっとりと口当たり良く、上品な甘さの中に濃厚な烏骨鶏の卵の風味がぎゅっと詰まっています。創業当時からの看板商品で、今も変わらず自宅用にもギフトとしても金沢土産の人気・知名度共にNO.1。

「烏骨鶏かすていら」は定番のプレーン(248円)を筆頭に黒糖、抹茶(各259円)フレーバーがあり、ギフト用の箱入りの他、食べやすい一口サイズの個包装もあるので、ぜひ食べ比べてみてくださいね。
烏骨鶏かすていら チョコレート@烏鶏庵

毎年バレンタインが近くなるとお目見えする「烏骨鶏かすていら チョコレート(1,706円)」。

個人的には黒糖が一番お気に入りですが、秋にお目見えする栗、冬季限定の柚子とチョコレートも見逃せません。ただし、これらの季節商品は無くなり次第、販売終了なので興味がある人は早めにゲットしましょう。

烏鶏庵(価格はすべて税込です)
個包装:3色5個入1425円、3色12個入3369円、3色20個入5508円
2号サイズ(5~6切れ分):プレーン1555円、黒糖1620円、抹茶1620円、柚子1706円、チョコレート1706円、金箔1771円、栗1944円
【取り扱い店舗】金沢百番街あんと、香林坊大和、めいてつ・エムザ、東山店他

村上:洋菓子派も和菓子派も大満足のふくさ餅

黒糖 ふくさ餅@村上

自家製の滑らかで上品なこし餡と黒糖風味の焼皮が絶妙にマッチした「黒糖(216円)」

明治44年(1912年)創業、100年を超える歴史を持つ老舗の和菓子店村上。創業当時から餡にこだわり、その基幹となる小豆選びに一切の妥協がない同店は元々羊羹に定評があり、地元では村上と言えば羊羹というイメージでした。

しかし、近年は和の心に西洋の息吹を感じるようなモダンな和菓子を数多く手掛けるようになり、現在の看板商品である「ふくさ餅(216円)」はもっちりした弾力がある求肥(ぎゅうひ)餅をしっとり滑らかなこし餡でコーティング、それをさらにふんわりと優しく丁寧に焼き上げた黒糖風味の焼皮で包み込んだ、一見洋菓子にも見えるお洒落な逸品です。
桜 ふくさ餅@村上

桜の葉がふわりと薫る自然な甘さの桜餡と若草色のふんわり焼皮が春を誘う「桜(216円)」

しかも和菓子にしてはボリュームがあるので食べ応えがあり、たった1つで満足できるスグレモノ。通年商品の「黒糖」以外にも春の「桜」、夏の「抹茶」、秋冬の「栗」など季節ごとに異なる風味がお目見えするので、ぜひ定番商品と合わせてご賞味ください。

村上(価格はすべて税込です)
ふくさ餅:1個216円、5個入1296円、8個入1998円、12個入2970円
ふくさ餅セット(黒糖+季節商品):5個入1296円、8個入1998円、12個入2970円
【取り扱い店舗】金沢百番街あんと、本店、十間町店他

茶菓工房たろう:金沢の和菓子シーンに新風を吹き込んだ羊羹

たろうのようかん@茶菓工房たろう

珈琲や紅茶、ミルクなど何にでも合う、見た目もおしゃれな「珈琲や紅茶、ミルク 何にでも合う「たろうのようかん(各281円)」

創業から100年以上という老舗が多い金沢の和菓子店の中で一際異彩を放つのが、2005年に創業したばかり、できたてほやほやの茶菓工房たろう

洋菓子に目が向きがちな若い世代にもっと和菓子を身近に感じてほしいという想いから、培ってきた和菓子の伝統を大切にしつつも新しい素材を積極的に取り入れ、現代の私たちの生活に寄り添うモダンで洗練された和菓子を提案している新進気鋭の和菓子屋さんです。
たろうのようかん ピーナツバター@茶菓工房たろう

粒つぶの食感が楽しい「ピーナツバター(281円)」。見事な和洋折衷の味わいに脱帽です

キューブの形が愛らしいフルーツゼリーのような干菓子「もりの音(356円)」、マカデミアナッツを塗したきな粉を和三盆で包んだ古くて新しい味わいの「地の香(356円)」、優しい口溶けの黄身しぐれとキャラメル羊羹を交互に重ね合わせた「よりみち小道(518円)」など、数ある人気の定番商品の中でも一番おすすめなのが羊羹。

ここ数年チョコレート人気は留まるところを知りませんが、厳選した寒天を使用し、とことん口当たりにこだわった「たろうのようかん」は羊羹というよりもまるで上質なチョコレート。羊羹という常識を覆す濃厚でリッチな味わいです。
よりみち小道@茶菓工房たろう

一見ケーキと見紛う、黄身の練りきりをキャラメル羊羹で重ね合わせた「よりみち小道(518円)」

カカオ、ピーナツバター、ホワイトチョコ、こいちゃ、あずき(各281円)の5つの風味が揃い、パッケージもとってもキュート。お洒落に敏感なファッショニスタな女性や可愛いもの好きな女性へのお土産にぴったりです。

茶菓工房たろう(価格はすべ税込です)
たろうのようかん(カカオチョコ・ピーナツバター・ホワイトチョコ・こいちゃ・あずき):1本281円、5本入1577円、10本入3024円、15本入4471円
チョコピーパック(カカオチョコ・ホワイトチョコ・ピーナツバター):3本入950円
【取り扱い店舗】金沢百番街あんと、鬼川店他

あめの俵屋:砂糖不使用。純粋な穀物の甘さを堪能あれ

あわあめ&じろあめ@俵屋

国内産の良質な米と大麦のみで作られる「じろあめ(1,620円)」&「あわあめ(1,836円)」。そのまま食べてもよし、料理に使うもよしの万能選手です

天保元年(1830年)創業、187年に渡って連綿と続く、金沢で最も古いあめの俵屋。良質な米と大麦のみで作られる飴は“甘味”という枠を超え、最高の栄養食として昔から地元では広く愛されてきました。

俵屋の飴は母乳が出ない母親のために、母乳の代わりになる栄養価の高い食品をと初代が考案したのが始まりで、そのまま食べるもよし、安全な自然の甘味料として砂糖の代わりに料理に使ったり、ハチミツみたいにパンに塗ってもOK。
あめ工房@俵屋

3種類(しろ・きなこ・まっ茶)ある飴ん子がすべて楽しめる「あめ工房(1,674円)」
 

私の場合は専らのど飴代わりに愛用しており、咽喉が痛いときや風邪で味覚がおかしくなったときでも、穀物由来の優しい甘さで本当に美味しく食べられるのでとても重宝しています。

定番の水飴状の柔らかい「じろあめ(1080円)」の他、粘度が低く使いやすい「あわあめ(1836円)」、固形状の固い「おこしあめ(3348円)」、おこしあめを舐めやすく粒状にした「俵っ子(864円)」や練り上げてキャラメルのような蕩ける舌触りに仕上げた「飴ん子(864円)」などバリエーション豊かに取り揃えられているので、お好みや目的に合わせてどうぞ。年配の方へのお土産にもおすすめです。
俵屋@金沢百番街「あんと」

たくさんの種類が揃う俵屋の飴。金沢百番街限定商品もあるので、お見逃しなく!

あめの俵屋(価格はすべ税込です)
じろあめ:1080円(270g)、1620円(410g)、3780円(1000g)
じろあめ うめ風味:831円(180g)、1296円(270g)
あわあめ:1836円
俵っ子(つぶあめ・しょうが・棒付):864円
飴ん子(しろ・きなこ・まっ茶):864円
あめ工房(飴ん子3種類詰合せ):1674円
【取り扱い店舗】金沢百番街あんと、香林坊大和、めいてつ・エムザ他


■金沢百番街
住所:〒920-0858 金沢市木ノ新保町1-1
TEL:076-260-3700
営業時間:【あんと】ショッピング8:30~20:00、食事11:00~22:00
【Rinto】10:00~20:00
【あんと 西】7:00~23:00(一部朝6:00~)
定休日:無休

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