現在のシンガポール・シーン
ガイド:現在のシンガポールのポップミュージックのシーンをどのように捉えていますか? シーンを盛り上げるためのスペースやイベントはあるのでしょうか? シンガポールで活動していて、良い点と良くない点があれば、教えてください。
ベン:
シンガポールのインディーズ・シーンは小さいです。良いインディー系バンドはいるし、インディー系バンドを迎え入れるいくつかのハコがあります。小さなパブ、カフェ、クラブからEsplanadeのような大きな国のコンサート場まであります。シンガポールが私たちの地元で、多くの友だちがいるから、ここで演奏するのを楽しんでいます。でも、私たちの多数の聴衆はシンガポールの外に居るのが分かっているから、日本、中国、オーストラリア、ヨーロッパ等で機会があれば、ぜひやってみたいです。
ガイド:
今まで見てきたあなたたちの写真から察するに、二人ともフォーマルな着こなしが好きみたいですね。特にベンはいつもスーツとネクタイ。実際、そのような着こなしは80年代のテクノポップ・ニューウェイヴ系アーティストによく見られました。あなたたちのファッションポリシーは?
ジェーン:
私たちのファッションはテクノポップやニューウェイヴ系のアーティストに影響されているわ。ドレスアップするのが好きだし、ヴィジュアル的にも私たちを際立たせてくれます。
最新EPを聴いて
ガイド:あなたたちのセカンドEP『A Second Look』は楽しんで聴きました。ヨーロッパの哀愁を帯びたエレクトロポップの精神を引き継ぎつつ、トランスっぽいスタイル(特に「Conversations」「Grey」)とブレンドされていますね。今日のスタイルの音楽にはどのように行き着いたのですか?
A Second Look (amazon.co.jp)
ベン:
あなたが正しく観察したように、私たちは英国やヨーロッパのテクノポップやニューウェイヴ楽曲に影響されています。例えば、Pet Shop Boys、初期のDepeche Mode、そしてTears for Fears等。彼らのメロディーやサウンドを楽しんでいますから。ZeddやArmin Van Buuren等の今のトランス系サウンドも、メロディーと質感のあるサウンドという点から好きです。私たちの作る音楽は、これらの影響を反映しています。
ガイド:
「Take You Home」はよりトラディショナルですね。とてもスウィートで僕の琴線に触れます。メロディーはあなた方の音楽の重要な要素だと感じます。何らかの憧れのようなものはあるのでしょうか?
ジェーン:
曲を気に入ってくれて嬉しいわ。アメリカのボストンにしばらく居た時、とても寒い冬で、その間に曲を書きました。ちょうどシンガポールに帰国することを楽しみにしていた時なんです。