日本橋室町で、老舗の貫禄漂うそば店「室町砂場」
中央区日本橋地区の西に位置する日本橋室町。住所としては三越の本店などがあるエリアです。そんな日本橋室町の日本橋北詰とJR神田駅の間の裏通りに、そば店「室町砂場 日本橋本店」があります。凛とした、まさに老舗らしい面構えが印象的です。一番近い駅は総武本線の新日本橋駅ですが、神田や三越前などからもほど近い距離です。開店の11時30分頃には、“待っていました”とばかり近隣のビジネスマンや、食べ歩きと思しき方々が続々と入店……人気店ですね。また、そば店に多い“砂場”の屋号。赤坂の砂場も有名店ですが、こちら室町砂場の支店という関係です。
創業は1869年(明治2年)
室町砂場の創業は、1869年(明治2年)のこと。初代が魚藍坂から現在の日本橋エリアに店を移転しその歴史が始まっています。では、同店創業の1869年とはどんな時代背景だったのでしょうか……都を移すため明治天皇が京都から東京へ。版籍奉還や関所の廃止、蝦夷地が北海道と改められるなど、明治が始まり新時代が動き出している史実が並びます。食関連では、東京に牛鍋店が多く開業、アイスクリームの製造販売が始まったのもこの年のこと。そんな時代に室町砂場もその歩みを始めています。
では、老舗そば店の代表的な屋号の1つ、“砂場”の系譜を継ぐそば店へと参りましょう。