行政書士試験/試験対策・勉強本の選び方

行政書士試験情報をネットで検索する際の注意点

行政書士試験の情報をインターネットで収集する受験生も多いと思います。しかし、ネット上の情報は玉石混交です。そこで、今回は情報収集の注意点についてお話をしたいと思います。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド

はじめに

行政書士試験の情報をインターネットで収集する受験生も多いと思います。しかし、ネット上の情報は玉石混交です。そこで、今回は情報収集についてお話をしたいと思います。

目的を持って情報収集を

行政書士試験受験のために情報を集めるのですから、ただ漠然と情報を集めるのではなく、目的を明確にするべきです。ネットでの情報検索はきりがありません。時間を無駄に浪費してしまいます。

行政書士試験は、条文、判例が中心となって出題されます。よって、情報を収集するならば、当然、条文と判例に関する情報が大切なはずです。ただ、同じ条文を出題するにしても、行政書士試験と司法試験ではレベルが違います。そこで、条文、判例の出題レベルを確認するため、過去問がとても大切なのです。

以上から、集めるべき情報は、条文、判例、過去問ということになります。

必須の情報、過去問

財団法人行政書士試験研究センターのホームページで、数年分の問題と解答を無料でダウンロードできます。ただし、解答の解説はありません。

この過去の問題と解答はとても重要です。無料でダウンロードできるので、絶対に入手しましょう。市販されている問題集にも過去問は掲載されていますが、分解されて、項目ごとに編成されてしまっています。学習効率をはかるための編成なのですが、弊害もあります。市販の問題集では、一年度の過去問を解くという練習ができないのです。

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過去問をダウンロードして何回も解いてください。 

本試験対策という意味では、過去問は一年単位で解かないとあまり意味がありません。少なくとも、民法ならば平成25年に出題された全9問を連続して解くべきです。問題のバランス、難しさなど、一年分を全部解いて初めてわかることがたくさんあります。この点が市販の問題集の弱点なのです。

ですから、この弱点を補強する意味でも、上記の過去の問題と解答のデータをダウンロードして、年度ごとに繰り返し解くべきです。おそらく、分解された過去問ならば問題集で解けるという方も、年度ごとに解くと手こずると思います。

このギャップを経験することはとても大切です。なぜそうなるのか、その原因を見つけて克服しないといけません。

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