でも、PS3とおんなじぐらい
PS3の発売日は、全く出荷台数が足りてなく、大変な騒ぎになっていました
ただし、初回出荷が少なかった分、その後の落ち込みは小さく、結局発売9週目までで計算すると約53万台。要はPS4とおんなじなんです。
ちなみに、PS Vitaの発売9週目までを見てみると、約55万台でこれまたほとんどおんなじだったりします。PS Vitaは12月発売なので、Wii Uと条件はあまり変わりません。
Wii Uが発売直後に数字を伸ばした理由には、年末年始の商戦期を掴んだということもありますが、任天堂が「Newスーパーマリオブラザーズ U」や「ニンテンドーランド」などの独自タイトルをしっかり供給していたこともポイントでした。苦戦とはいいつつも、商戦期に、強い自社タイトルをぶつけてそれなりの数字を取った、という状況です。
逆にいうと、PlayStation陣営は、サードパーティーのタイトルの囲い込みによってハードを伸ばしていく戦略であり、ソニー・コンピューターエンタテインメントには、確実に数字を取れる強い自社タイトルが少なく、発売初期に苦戦に陥るという構造が、PS3の時代からあまり変わっていないということです。
2009年までほとんどヒットがなかったPS3
停滞していたPS3の救世主となったのはFINAL FANTASY XIIIでした
PS3のソフト販売ランキングを眺めていると、上位20位にランキングしていて、かつ、2009年より前に発売されたソフトというのが、メタルギア4だけなんですね。PS3の前半は、ハードを牽引する力のあるソフトがなかなか現れず、非常に苦しい展開でした。
3年近い停滞状況から、PS3が大きく躍進するのは2009年秋に値下げと新型モデル投入、年末商戦で「FINAL FANTASY XIII」発売、というタイミングでした。ここから流れがよくなり、最終的にハードの累計販売台数を1,000万台近くまで持ち上げていきます。PS3が国内で好調であるというイメージを持っている方は、この後半の追い上げの印象が強いのではないでしょうか。
PS3の流れを見る限り、同じとは言わないまでも、PS4も現状の不調に耐えながら、なんとかジワジワ売っていきつつ活路を見出す、という展開になりそうです。もっとも、PS3とPS4では違うところもあります。