消費増税後、節約志向が高まる?
増税後の家計への影響はどのくらい?
コミュニケーションデザイン総合研究所が行った「増税後の消費に関する意識調査」によると、増税前の予想より、価格が高くなったと回答した上位3項目は、食費(70.2%)、日用品(39.1%)、電車代(33.2%)でした。日常生活の中で、支払回数の多いものが、上位に上げられています。ガイド平野の場合も、ランチを外で取るときに支払う値段や、電車に乗る時など、いままで払っていた値段より多く払うときに、消費税が上がったことを実感します。
また、「回答した項目について、今後支出の削減を検討しているか」との質問に対しては、「削減を検討している」と回答した人の割合が71.8%で、「検討していない」と回答した28.2%を大きく上回りました。消費増税を実感すると、「やはり、支出を抑えなければ……」と思うのでしょう。
日常生活に必要な品目では買い控えは限定的
別の消費増税後の意識調査で、興味深いものがあったので紹介します。株式会社インテージが行った「増税後3週間経過しての小売店販売実態と消費者購買意識調査」によると、日常生活に必要な品目では、買い控えは限定的というものです。同インターネット調査では、今後の食品・日用品の購入意向について、各品目について、「購入する量を増やす」、「購入する量は変わらない」「購入する量を減らす」「購入する頻度を減らす」「購入することをやめる」の選択肢で選んでもらったところ、普段の生活で必要となる32品目(例えば、トイレットペーパー・ティッシュペーパー、米、調味料、化粧品、子供用紙おむつなど)で、6割以上の人が、「購入する量を増やす」、「購入する量は変わらない」と回答しています。食品・生活用品などの日常の生活に必要なものは、減らしようがないというのが正直なところでしょう。お酒、ジュース、お菓子などの嗜好品は、購入する量や頻度を減らそうという意識はややあるようですが、ビール・発泡酒・第3のビールについては、「購入する量は変わらない」と57.6%の人が回答しており、買い控え意識はあまりないようです。
>>消費増税後の支出慣れとは?