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伊勢丹に行きたくなるPV

500人の伊勢丹従業員が踊り、アッコちゃん(矢野顕子)が歌い、MIKIKO先生が振り付けをしたこのPV、アイデアと遊び心が満載! PVでありつつ、見せられるCMから見たくなるCM。そして、伊勢丹に行きたくなる。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

YouTubeで見たくなるCM

YouTubeでの企業・商品CMは難しい。ほとんどの場合、民放テレビと違い、見たい動画を見に行く訳で、その前に無理矢理見せられるCMは正直すっ飛ばしたいのが本音です。スキップできない見たくもないCMなんかが出てくると、イライラします。でも、伊勢丹は見事に見たくなる、CMかつコンテンツを作ってくれました。


500人の従業員による壮大な遊び心

isetantantan

ISETAN-TAN-TAN

facebookでシェアされていた伊勢丹の記事を何気なくクリックし、YouTube動画を見ると、僕は完全にやられてしまいました。伊勢丹の従業員がアッコちゃん(矢野顕子)の「ISETAN-TAN-TAN」の音楽に乗せて、踊っているのですが、踊っている従業員が本当に楽しそうで、伊勢丹に行きたくなる。売り場毎にワンカットで撮っており、それをシームレスに繋ぎ合わせて、動画としても素晴らしい出来。途中、久しぶりに往年のテクノポップ的楽曲を歌うアッコちゃん本人もさりげなく登場。しかも、振り付けはPerfumeのコレオグラファーとしても知られるMIKIKO先生! 終盤のMaking部分に彼女も登場しています。PVのロケ地となった伊勢丹新宿店以外にも全世界の伊勢丹の従業員の動画も挿入され、約500人の従業員による壮大なる遊び心を感じます。

【公式】ISETAN-TAN-TAN PV (YouTube)
ISETAN-TAN-TAN (iTunes)

 

これは、PV(プロモーションヴィデオ)ですが、同時に5分51秒ににわたる伊勢丹の企業CM。緻密に計算された部分もあるのかもしれませんが、いち視聴者としてはCMを見せられた気分に全然なりませんでした。


伊勢丹大ファンのアッコちゃん

tobashiteikuyo

飛ばしていくよ

調べてみると、アッコちゃんは元々伊勢丹の大ファン。歌詞からも伊勢丹への愛が伝わりますが、彼女の1999年のアルバム『GO GIRL』では、頼まれてもいないのに「ISETAN-TAN」という曲を作っています。そんな彼女が作った「ISETAN-TAN-TAN」ですから、発注仕事的な感じがしないのでしょう。この曲は、伊勢丹のタータンチェック柄リニューアルにあわせて、iTunes Store限定で2013年10月29日に配信されたのですが、彼女のニューアルバム『飛ばしていくよ』にも収録され、3月26日にリリースされました。長い間、80年代のテクノポップ的楽曲から距離を置いていた感があるアッコちゃんですが、この曲も含め、キャッチの『テクノもボカロも飲み込んで共同作業で「飛ばしていくよ」』とシフトが感じられます。

 

YMOもツアーでよくやっていた『ごはんができたよ』に収録の「在広東少年」は、YMOカルトQ優勝の砂原良徳がアレンジを担当。文字通り飛ばしているタイトル曲「飛ばしていくよ」のPVは、Rhizomatiks! Perfume公演でのプロジェクションマッピング等で知られる真鍋大度が率いる会社ですが、彼女のライヴの様子が見事にテクニカルアートになっており、こちらも是非ご覧ください。

飛ばしていくよ (YouTube)
飛ばしていくよ (amazon.co.jp)


最後に

最後に提案があります。伊勢丹店舗で3時なると、従業員がこの曲にあわせて踊り出す。どうでしょうか?
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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