お金教育でのみ人は貧しさから脱出できる
貧しさから脱出するためには
私の著書『金持ち父さん 貧乏父さん』をはじめとする『金持ち父さん』シリーズを読んで、私のことをご存じの方も多いかと思います。私の考案した教育用ボードゲーム『キャッシュフロー』をプレーして、楽しみながら会計と投資について学んでいる方も日本に大勢おられると聞いてとても嬉しく思っています。「お金の教育」は、私にとって人生の使命だからです。
皆さん、「お金」とは何だと思いますか? 「金持ち」とはどんな状態だと思いますか? 銀行口座の残高が多ければ金持ちなのでしょうか? 高給取りであれば金持ちなのでしょうか? 「金持ちになりたい」と思っている人は多いはずです。でも「真の金持ち」とはどんな状態か、そして「真の金持ちになる方法」を理解している人はとても少ないのです。
私には二人の父がいました。金持ちの父と貧乏な父です。私はそれぞれ「金持ち父さん」、「貧乏父さん」と呼んでいます。
「貧乏父さん」は高い教育を受け、成績優秀で博士号を取得、私の生まれたハワイ州の教育局長まで務めました。給料も高かったのに死ぬまでお金のことで苦労し、家族に遺したのは生命保険証書と未払いの請求書だけでした。彼は私の実の父でした。
「金持ち父さん」は私の親友の父で、ハイスクールすら卒業していませんでした。しかし彼は、最後にはハワイでも有数の金持ちになり、家族への遺産だけでなく慈善事業のために多額のお金を遺しました。
どちらの父もたくましく魅力的な人間で、私はどちらの父も尊敬していましたが、こと「お金」に関する限り、「金持ち父さん」の教えに学ぶ決心をしました。「貧乏父さん」には私にお金について教えることができなかったからです。
「金持ち父さん」からお金について学び始めたのは、私が9歳の頃のことです。それから何十年もの時が過ぎましたが、彼の教えが正しかったという確信は今も変わるどころか、ますます強くなっています。
「貧乏父さん」は、「お金は人生で一番大事なものではない」とよく言っていました。しかし「金持ち父さん」は、「だが、お金はきみの人生で一番大事なものに影響を与える」と言っていました。私もそう思います。「お金」はひとつの「力」なのです。
それなのに学校では、あなたの人生に大きな影響を与える「お金」について教えてはくれません。だから私は本を書き、ゲームを作り、またその他のあらゆる手段で、金持ち父さんがお金について私に教えてくれたことを皆さんにお伝えすることにしたのです。
お金の管理や投資活動を通じて「経済的自由」(働かなくても不自由なく生活できる状態)を手に入れた私は、妻キムと共に世界中を講演して周りました。そして「貧富の差」が世界各地で急速に広がっているのを目の当たりにし、「お金の教育」こそが貧しさを解決し豊かさを導く方法だという思いをいっそう強くしたのです。これはあなたにとっても、もはや他人事ではないのです。
あなたは2つの貴重な贈り物を手にしています。それは「頭」と「時間」です。それを使って何をするかは完全にあなたの自由です。これからお話ししていく「金持ち父さん」の教えや私自身の学びが、あなたの人生を豊かにする一助となるならばこれにまさる喜びはありません。
ロバート・キヨサキ氏
投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。
リッチダッドカンパニー
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