LEDによる住まいの照明体感ラボ

リビングデザインセンターOZONE(新宿)の7階には住空間の「光」と「あかり」の効果を体験する施設「住まいの照明体感ラボ」が常設されています。

住まいの照明に関心のある生活者から建築・デザインのプロまで、空間と照明の関係や光のイメージを知るために幅広く活用できるスペースです。実際の住まいに模した空間に様々な照明器具を配置し、イメージや心象の違いを体感できます。

スペースは、リビングルーム、ダイニングルーム、パウダールームで構成されています。この春、照明効果を比較体験しやすいように、一般的になりつつある、LEDシーリングライト(全般照明用・乳白カバーつき)が新たに取り付けられました。

これにより、何もしない天井照明だけの状態と、建築設計の段階から考えてインテリアや空間の雰囲気に合わせた照明計画を行った場合との「違い」と「効果」がより鮮明に、体感しやすくなりました。

リビングルームでの照明体験

まずリビングルーム(4.4mX4.8m、約14畳)では、あらかじめ照明効果を考慮してペンダントやダウンライト、スタンド器具などが配灯されています。

それらの調光点滅によって、映画や音楽の鑑賞、読書、語らいなど、生活場面にあった照明シーンがライトコントローラシステムに記憶されており、スイッチ操作一つで簡単にそれぞれのシーンが再現されます。

この照明に加えて、今回LEDの乳白カバー付き天井埋め込み器具(以下、LEDシーリングライト)が2台が全般照明用として設置されています。

この器具はLEDの89Wで、蛍光灯シーリングライト(コンパクト蛍光ランプ45W3灯用)の代替として、ほぼ同等の明るさが得られ、平均演色評価数Ra85と高く、さらに色温度可変(2700~4000K)になっています。
スイッチはライトコントローラシステムとは別に単独で点滅調色します。

まず一般の家庭で使用されつつあるような上記のLEDシーリングライトだけの照明に近い効果を確認します。

LED天井用埋め込み器具

写真1. LEDシーリングライトのみの照明 左:4000Kの白色光、右:2700Kの電球色

この器具だけだと、確かに少ない電力で、部屋の明るさが取れることはわかります。次に色温度を変えると部屋の雰囲気がどう変わるかを体験します。すると4000Kの白色だと、住宅に必要な照度では部屋が少し殺風景にみえます。それでも色温度を2700Kに近づけると、少しアットホームな雰囲気に変わりますが、いずれも家具や内装材が光で生かされていないように見えます。(写真1)

Relaxシーン

写真2. LEDシーリングライトを消して作られた、リラックスシーン

シーリングライトを消し、必要なところに必要な明るさが得られるスタンドやペンダント器具、及びロールスクリーンの照明を加えると、家具やスクリーンの質感が強調され、部屋の雰囲気は大きく改善されていることがわかります。(写真2)

このような照明の考え方を一室多灯、もしくは多灯分散型照明と言います。

次のページでは「ダイニングルームでの体験」「ライティングアカデミーの紹介コーナー」についてご紹介します。