ネパール/ネパール基本情報

ネパールへのアクセス・航空券

現在日本からネパールまでの直行便はありません。ネパールの玄関口となるカトマンズのトリブパン国際空港(空港コードKTM)へは、アジアや中東の航空会社を中心に多数の航空会社が就航していますので、日本各地の空港からの経路も幾つか考えられます。

うえの ともこ

執筆者:うえの ともこ

ネパールガイド

日本からネパールへのアクセス

カトマンズ市街地を南方より望む

カトマンズ市街地を南方より望む

2008年にロイヤルネパール航空が関西国際空港・トリブバン国際空港間の直行便を廃止して以降、2014年現在、日本からネパールまでの直行便はありません。
最も一般的な経路としては、タイ航空利用のバンコク経由、大韓航空利用の仁川経由、キャセイパシフィック航空とドラゴンエアを利用する香港経由。もしくは中国の航空各社利用で中国各都市を経由するものです。

そのほか、エアインディアやインドのLCCを利用しインド各都市を経由するものや、シンガポール航空からシルクエアに乗り継ぐシンガポール経由、マレー シア航空、格安で販売されるビーマンバングラディシュ航空やパキスタン航空も乗り入れています。

さらには遠回りになりますが、サービスが好評なエティハド航空、カタールアエアウェイズなど、中東経由も手ごろな値段のチケットも出てきており、幾通りもの行き方があります。

ここでは一般的な経路についてそれぞれ簡単にご紹介いたします。

タイ航空利用、バンコク経由

機内から見えるヒマラヤ山脈

機内から見えるヒマラヤ山脈

まずタイ航空は、日本各地の空港からバンコクへ毎日出発便があります。バンコクからカトマンズへも毎日1~2便が就航しています。チケット料金は7万円台くらいからですが、時期によっては割安に入手できることもあります。

日本の出発地、出発便にもよりますが、バンコクで1泊せず、荷物もスルーで到着できる便を選択できるのが利点。午後の早い時間帯に到着するので、一部の国内線への乗継も可能です。天候がよければ機内からヒマラヤの連山が望むマウンテンビューを楽しめます。窓側の席(旋回するので左右どちらでも)がお勧め。

バンコクからはネパール航空も運航しています。こちらは週2便、タイを夕刻に出発します。

※記事内で紹介します、料金の目安はサーチャージは別にしています。

キャセイパシフィック利用、香港経由

キャセイパシフィックも日本各地から香港行きがあり、香港からは週6便、子会社のドラゴンエア(ダッカへ寄る便もあり)に乗り継ぎでカトマンズ入りできます。定刻ならばカトマンズには22時に到着。空港からホテルの多い市街地までは20分程度で移動可能ですが、ビザの手続きなど空港で時間をとられると深夜になってしまいますので、空港お迎えのサービスのあるホテルを予約しておくのが得策です。チケットは8万円前後から出ています。

香港からもまたネパール航空を利用する方法があります。

大韓航空で韓国経由

大韓航空に搭乗

トリブバン空港より大韓航空に搭乗

大韓航空も日本の地方空港から仁川国際空港に多数就航していますので、地方の方にもおすすめです。

ただし!仁川からカトマンズへは週2便、午前8時台と早い出発時間になっていますので、前日に仁川または、ソウル入りして1泊することになるでしょう。帰路もまたカトマンズを午後出発して、真夜中に仁川に到着しますので、空港近くの宿を確保されることをおすすめします。

チケット料金は比較的高めで10万円台くらいで販売されています。

中国経由

近年便数が増し続けている中国の航空会社。現在3社が乗り入れしており、今後さらに増える見込みです。

■中国南方航空
日本の4都市から広州へ就航している南方航空は、毎日広州を19時台発で同日ネパール入りできるスケジュール。経由地で荷物をピックアップする必要がなく楽チンです。チケット料金も5万円台からと比較的安く、利便性が高いのでパッケージツアーでもよく利用されています。

■中国東方航空
日本各地から上海を経由、国内線で昆明の長水空港へ、さらにカトマンズへと乗り継く東方航空は、一旦中国国内線を利用するためそれぞれの空港でその都度荷物を回収し、チェックインする必要があります。

乗り継ぎ時間が長く、昆明で宿泊するようになるのが手間ですが、2013年ごろからは長水空港周辺にホテルが開業していますし、2、3万円台の最安値で販売されており、日本人の利用者も増えています。

■中国国際航空(エアチャイナ)
日本の主要空港から飛んでいる中国国際航空、成都経由を利用できます。成都からカトマンズへは毎日午前8時台の出発なので、これも前日に成都で一泊する必要がありますが、お昼前に到着します。

カトマンズ到着日のお昼から観光に出かけたり、ポカラやルンビニなど国内線への乗換えも可能です。チケット料金は5万円くらいから。

上記、中国の航空会社は、遅延がよく起こり、その際の対応が十分でないなどの不満の声を聞くことも……。一方で、中国~日本線利用の場合、エコノミークラス受託手荷物は23kgを2個(最大46kg)まで受け付けてくれます。より多くの荷物を運びたい方にはうれしいサービスですね。 ※大きさの規定があります。

ロストバッゲージ対策

トリブバン国際空港

トリブバン国際空港 到着ゲートのタクシー乗り場

特にどの航空会社というわけではありませんが、ごくたまにロストバッゲージが発生しています。ネパールでは日本のように便利な宅配サービスはなく、翌日以降空港に引き取りに行くことになります。これは大変非効率。自己防衛の手段がないので仕方がないのですが、1泊分の着替えや最低限必要なものを手荷物に入れておきましょう。

それぞれメリット、デメリットがありますので、日本の出発地、経由地の政情、予算や旅のスタイルを考慮して選択するとよいでしょう。
どうぞ良い旅を!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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