疲労回復法/効果的な疲労回復法

春の緊張感と疲労感に! 姿勢リセットエクササイズ

春の新生活シーズンは、しらずしらず緊張感とストレスで疲れを溜めてしまうもの。漠然とした疲労感や、肩こり、眠りの質の悪化などの不調を感じる人も増える季節です。これらの不調は、姿勢の歪みが原因で起こっていることも多いもの。簡単にできる姿勢リセットエクササイズをご紹介します。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

春は背中が丸まり姿勢が崩れやすい季節?

新生活は楽しみでもあり気合も入る!という人も多いですね

新生活は楽しみでもあり気合も入る!という人も多いですね

春は、変化の多い時期。新入生や新社会人だけでなく、職場の異動などでメンバーや雰囲気、仕事内容が変わるなど、新しい生活をスタートした人も多いのではないでしょうか? 忙しく過ぎる毎日を送り、気付けば4月ももうすぐ終わり。

そこで、ちょっとひと呼吸おいてみると……。ご自身の体の変化、何か感じませんか? 「眠い」「疲れているかも」「肩がこってしまった」「夜、なかなか寝つけなくなった」といった声はこの時期によく聞かれます。このように「心身ともに絶好調とはいえない」という場合は、その不調が姿勢に表れている可能性が高いのです。

春の不調を招く姿勢悪化! 今すぐセルフチェック

気になる不調がある人は、下記項目をチェックしてみましょう。特に不調を感じない人でも、もしかすると既に姿勢の乱れが生じ始めているかもしれません。
  • 壁に背中をつけて立った時に、肩甲骨がしっかりと壁に当たらない
  • 壁に背中をつけて立った時に、かなり意識をしないと両肩が壁につかない
  • 「最近、姿勢が悪くなったなぁ」と自分で感じている
  • 「猫背になっているよ!」など他人から姿勢の指摘を受けるようになった
  • 背スジをのばしている姿勢がツライと感じる
  • 背中を丸くして座っている方が楽
いかがでしょうか? 姿勢が悪くなる変化がみられた場合は、心や体が頑張り過ぎているサインだと捉えましょう。何か無理をしていることはありませんか? 新しい環境に身をおくと、目の前のことに気持ちがいって気力で頑張れてしまうことも多いです。その頑張りが、心身にとって負担になっている場合、前述した症状や姿勢の乱れとなって表れる可能性が高まるのです。

緊張感とストレス…「臆病な私」も姿勢に表れる春

新生活がスタートしたことに伴う要因も考えられます。特に、新しい環境は緊張してあまり愉しめないタイプの人や、任された慣れない仕事に平常心で取り組めないという人は要注意! 新しい仕事内容に自信を持てず、どこか臆病な自分が心のどこかに潜んでいる、という人。表向きはそんな印象は与えないけれど、内心は仕事のミスを恐れたりとびくびくしている状態だと、精神的な緊張感が生まれ、背骨を支える筋肉の機能低下を起こしかねません。堂々と胸を張った姿勢を保持できなくなってしまうのです。

前のめりも注意? 「ガツガツし過ぎな私」も姿勢の乱れに……

「臆病な自分」と相反するような「ガツガツとやる気まんまんな自分」という場合でも、姿勢においては乱れた結果となるケースもあります。あくまで「自分にとって無理のない範囲」での「やる気」は良いのですが、「ここで頑張っておかなくては!」と自身のキャパシティを超えた挑戦は、ストレス反応として体調に変化をきたし、姿勢の崩れとして見た目に表れることになります。

「ちょっと前のめりすぎるかな?」と思ったら、時間がゆったりと流れるような心のリズムを取れるよう、意識してみると良いかもしれませんね。
 

春の姿勢の乱れをリセット! 簡単リフレッシュエクササイズ

疲れが見え隠れし始めている人、もうすっかり疲れてしまったという人も、まずはこの春に悪くなってしまった姿勢を正しくリセットするべく、簡単なエクササイズを試してみましょう。
 

壁に寄りかかりやすいように足の位置を調整してください

壁に寄りかかりやすいように足の位置を調整してください

1. 壁によりかかって行います。ヒザは90度に曲げなくてもかまいません。軽く曲げて骨盤・腰部を壁につけ安定感を得たら背中全体も壁につけて、寄りかかるような体勢になります。


 
腰部を壁へ押し付ける動きは決して無理のないように。腹筋に力が入ればOKです!

腰部を壁へ押し付ける動きは決して無理のないように。腹筋に力が入ればOKです!

2.組んだ両手を斜め上に挙げ、鼻から息を吸いながら腰部を壁へ押し付けます。この時、腹筋に力が入っている状態になります。3~5秒間キープしたら脱力します。


 
わずかに腰が伸展し壁から離れます。上方へ伸び上がってください!

わずかに腰が伸展し壁から離れます。上方へ伸び上がってください!

3.組んだ両手をバンザイさせ、再度、鼻から息を吸いながら、腰部を壁に押し付けます。組んだ両手を壁につけたまま、天井方向へ引き上げられるように伸びる動きも加えることがポイントです。3~5秒間キープしたら脱力します。

いったん壁から離れて立ちあがり、再度1~3を1セットとして3回ほど繰り返してみましょう。


 
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