カナダ/カナダの観光・見どころ

ユーコン準州・ホワイトホース/カナダ(2ページ目)

冬のオーロラ観賞地として知られているユーコンですが、夏も見どころたっぷり。大自然を存分に楽しむアウトドアはもちろんですが、峠を越える山岳鉄道やツンドラの紅葉など、アウトドアが苦手な人でも楽しめる観光がたくさん! みーんなが楽しめるユーコン準州の魅力をご紹介します!

執筆者:下村 猛

ホワイトホースの気候

凍結した道路上にカリブー(トナカイ)が! (C) Yukon Government

凍結した道路上にカリブー(トナカイ)が! (C) Yukon Government

太平洋との間にコースと山脈があり、湿った空気はすべて山の向こうで雨や雪になるため、年間を通じて湿度が低く、雨や雪の少ない場所として知られています。1年を通じてのおおまかな季節区分は以下の通り。
  • 冬(10月~4月上旬) 最低気温が氷点下30度になることも珍しくありません。
  • 春(4月中旬~5月) 春といっても日中の気温は10度前後で、朝晩は氷点下になります。
  • 夏(6月~8月中旬) 最高気温が30度を超えることも稀にありますが、通常上がっても25度くらいまで。朝晩は10度を下回ります。観光やアウトドアはこの時期に。
  • 秋(8月下旬~9月) 朝晩の気温が氷点下になり始め、日中の気温は10度くらいに。木々が色づきますが、ツンドラの紅葉なら9月上旬まで。
夏でも、朝晩はかなり冷え込みますし、ハイキングやカヌーなどでは、外にいる時間が長くなりますので、軽い冬物はどんなツアーでも必須アイテムです。

また、緯度が高く、夏と冬で日照時間に大きな差が出ます。特に6月から8月上旬は1日の日照時間が20時間近くになり、日没後も薄明るい白夜に近い状態になります。逆に12月から1月にかけては、1日6時間くらいしか日照時間がなく、あっという間に陽が沈みます。

州都ホワイトホースと周辺の見どころ

ユーコン川の辺に広がるホワイトホースの町並み (C) CTC

ユーコン川の辺に広がるホワイトホースの町並み (C) CTC

ユーコン準州の州都ですが、人口は28000人ほどと、それほど大きな町ではありません。それでもユーコン準州全体の人口の8割を占めていると言いますから、ユーコンという土地がいかに人口が希薄で、自然に恵まれた場所かということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

町の中心であるダウンタウンは非常にコンパクト。すべて歩いて回ることができますが、冬は寒さが大変厳しく、少し歩くだけでも大変です。寒さが厳しい場合には迷わずタクシーを利用しましょう。

ユーコンはアメリカのアラスカ州に隣接しており、夏はアラスカとともにアメリカ人観光客を中心に人気の高い場所。ダウンタウンだけでも見どころが盛りだくさんです。以下、人気の高い観光スポットをまとめました。

SSクロンダイク
ユーコン川の辺に保存されているクロンダイク船 (C) CTC

カナダの国定史跡にもなっているクロンダイク船 (C) CTC

1920年代から50年代にかけて、ホワイトホースとドーソンシティーの間を結んでいた外輪船。現在、当時の姿に復元されて、ホワイトホース市内、ユーコン川の辺に展示されています。

マイルズキャニオン
ホワイトホース市内を流れるユーコン川の流れた早くなった部分で、町の名前の由来となった白馬のたてがみのように見えたといわれる急流のそば。急流を行くボートクルーズも運行されています。運行は5月下旬から9月上旬で、料金は大人30カナダドル、子供(6~12歳)15カナダドル。

ウォーターフロントトロリー
ダウンタウンの川沿いを約30分かけて走る電車。後述するホワイトパス・ユーコンルート鉄道の廃線跡の一部を利用して運行されています。運行は5月中運から9月中旬の夏季のみで、午前10時から午後5時まで、1時間おきに走っています。運賃は片道3カナダドル、往復5カナダドル。

タキーニ温泉
ダウンタウンから車で約30分。水着着用で入るのでプールのようですが、実際に硫黄泉です。周囲にはキャンプ場も併設。入浴料は大人11.50カナダドル、子供8カナダドル。

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