極圏以外ではめったに見れない! ニューファンドランドで見る氷山

グレーシャーブルーと呼ばれる、独特の青みがかった色が氷山(=氷河からの氷)の特徴 (C) Newfoundland and Labrador Tourism

グレーシャーブルーと呼ばれる、独特の青みがかった色が氷山(=氷河からの氷)の特徴 (C) Newfoundland and Labrador Tourism

氷山は北極や南極などの極地では普通に見られますが、カナダの大西洋岸にある島、ニューファンドランドは、極圏以外でたくさんの氷山が見られる数少ない場所として知られています。「北海道でも流氷が見られるじゃないか?」と考える人もいると思いますが、氷山と流氷は似て異なるものなんです。

この記事では、そんな流氷と氷山の違いなどにも触れながら、カナダ・ニューファンドランドでの氷山観光をご紹介します。

氷山と流氷は何が違う?

氷山と流氷、混同されがちですが、氷山は陸地にあった氷河が滑落し海を漂流しているもので、流氷は海水が凍ったものです。なので流氷はしょっぱいですが、氷山は元々は雪が圧縮されて出来た氷河なので、真水でできていて、しょっぱくありません。海に浮かんでいるということ以外は全く異なるものなんです。

どうしてニューファンドランドでは見えるのか?

氷山は氷河の氷なのですが、海に流れ落ちるような巨大な氷河があるのは北極圏や南極圏などの限られた場所のみ。なので、北極や南極で見られるのは当たり前なのですが、ニューファンドランドは、巨大な氷河で覆われたグリーンランドが北方に位置し、そこから崩れ落ちた氷河が氷山となり、大西洋を漂流します。そして、海流に乗ってちょうどニューファンドランドの沖合いを流れてきます。このようないくつかの条件をうまく満たしているため、氷山の観光に適しているわけです。

余談になりますが、あのタイタニック号が氷山と衝突した事故現場も、このニューファンドランドの沖合い。北大西洋は氷山が数多く漂流しており、船舶技術が発達していなかった時代には、非常に危険な存在だったのです。

ちなみに、北極海は太平洋にも繋がっていますが、地形や海流の関係で、北太平洋ではほとんど見ることができないんですよ。

氷山観光ができる場所、時期

6月でも海上は寒く冬の装いは必須 (C) CTC

6月でも海上は寒く冬の装いは必須 (C) CTC

氷山が漂流する北大西洋に面したニューファンドランドでは、どの沿岸でも見られる可能性があるのですが、やはり北極圏から流れてくるため島の北部へ行ったほうが見られる可能性が高く、一般的にはトゥイリンゲートやセントアンソニーといった島の北部の町をベースに船で観光します。いずれの町もセントジョンズからは結構距離があり、セントアンソニーは飛行機で1時間20分、トゥイリンゲートは車で6時間かかります。そのため、セントジョンズからの日帰りではなく、現地で1泊する行程で観光するのが一般的です。

ニューファンドランドの交通事情や位置関係についてはこちら>>>北米最後の秘境! カナダ・ニューファンドランド

よく「氷山の一角」と喩えで言いますが、実際に氷山を至近距離で見ると、海水の奥深くまで青く光る光景に思わず納得。深い紺碧の大西洋で見る氷山は幻想的な風景で、心にしみる風景であること、間違いありません。

さて、氷山観光ですが、やはり見られる時期というものがあり、例年5月下旬から6月上旬がベストシーズンとされています。この海域に多いクジラのシーズンは1ヶ月後くらいが目安なのですが、氷山シーズンの終わりだと、クジラがジャンプしている背景に氷山が浮かぶという、最高の光景を目にする可能性もありますよ!

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Provincial Airlines
ニューファンドランド&ラブラドル州全域を結ぶローカル航空会社。セントジョンズからセントアンソニーへはこの航空会社の利用が一般的。往復料金は7万円が目安。

Iceberg Quest Ocean Tours
トゥイリンゲートの氷山観光船
料金:大人50カナダドル、子供(12歳以下)25カナダドル(いずれも13%消費税別)
所要時間:2時間

Northland Discovery Tours
セントアンソニーの氷山観光船
料金:大人58カナダドル、学生(10~17歳)32カナダドル、子供(3~9歳)25カナダドル(いずれも13%消費税別)
所要時間:2.5時間
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