いまも人気が色あせない「恋チュン」
選抜高校野球の行進曲に選ばれた記念として「ロックバージョン」のPVも発表されるなど、今もその人気は色あせていないAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」(略して「恋チュン」)。最初に断わっておきますが、AKB48自体は個人的に苦手というか、世代が違うのでピンと来ていなかったのですが、「恋チュン」を聞いた時には素直に心ときめいたというか、どこか懐かしい印象を抱きました。
そこからネットの評判を調べてみると、著名な音楽評論家からゴリゴリのAKB48マニアまで、多種多様な人が曲に寄せる思いを熱く語っていて驚きました。AKB48の曲では、売上げ枚数の高い曲は他にもありますが、これだけ幅広い人から関心を得たのは、初めてではないでしょうか。
あえて「歌詞」に注目
曲調に関しては、70年代ディスコ調とかフィラデルフィア・ソウルとか、はたまたダフトパンク的と言われていて、洋楽にうとい(てゆうか、音楽全般にうと いのですが)、当ガイドにはイマイチよく判らなかったのですが、筒美京平サウンドという記述にはなるほどと唸ってしまいました。それでよく調べてみたら、多くの人が同じ意味の事を仰っていたんですね。この系譜の中に「恋チュン」も存在してるんだなと。音楽評論家の文章を読んでいて思うのは、サウンド面に関しては専門用語を駆使して詳しく語られているんですが、作詞については意外と言及してる方が少ないんですね。触れたとしても「曲に合っている」とかの印象論で済ましたりとか、どうしても曲重視になってしまうようです。
それならってことで、曲については言及されつくした「恋チュン」の歌詞について、いろいろ考えてみたいと思います。想像を膨らませるあまり、妄想に近いところまで行き着いてしまうかもしれませんが、「そういうのもありかな」くらいの温かい目で見てください。