自然の力を暮らしに取り込む
落葉樹のハナミズキは庭木として人気がある
例えば南向きの窓のすぐ外に落葉樹を植えておくと、夏は葉を茂らせて窓に当たる直射日光を防ぎ、冬は葉が落ち、室内に太陽光を入れることができます。夏も冬もエコに貢献します。そんな、エコに役立つお勧めの樹にヤマボウシ、ハナミズキがあります。4~6月には白い花が咲き、秋には紅葉して冬には葉が落ちます。花や紅葉、落葉と、季節ごとに楽しみながら、住まいにエコをもたらしてくれます。
また、夏が近くなると窓辺にグリーンカーテンを張り巡らせる家も目に付きます。ヘチマ、ゴーヤなとツタ性の植物は、窓への直射日光を防ぎ、見た目も涼しく、天然の日よけになります。育った実を食用にしたりと楽しみながら、エコな暮らしが実現します。
重ね着で調節
同じ日でも、外気温の変化に伴い、暑さ、寒さを感じるときがあります。そのような時にすぐ冷暖房のスイッチを入れるのではなく、重ね着をした洋服を一枚脱いだり着たりして調節してみましょう。重ね着はエネルギーを使いません。一年を通して脱ぎ着調節のしやすい重ね着ライフを取り入れましょう。家族で団らんするとエネルギーロスになる!?
入浴方法のところでも少し触れましたが、家族で仲良く暮らす生活スタイルは、エコライフの実現の近道になります。例えばリビングに家族が集まり団らんする時間が長ければ、その分冷房・暖房・照明代が一か所に集約され、節約になります。家族で仲良く暮らすことが、知らず知らずに省エネ効果を生み出しているのです。省エネ性と幸せな暮らしは直結するもの
今の時代、私たちの暮らしや住まいにおいて、省エネルギー性を追求することは必須条件です。家庭で使っているエネルギーを減らすためには、建物そのものが省エネ性が高いこと、そしてそこに住む人が「エコな住まい方」をしていること、その二つの両立が必要不可欠です。もしかして、「エコな暮らし=我慢の暮らし」と思っている人がいるかもしれませんが、それは違います。私たちが「快適な住まい」「エコな暮らし」を追求し、実践すれば、省エネ効果はそれに後からついてきます。さらに、そういった個々の努力の積み重ねが、世界規模で取り組むべき地球環境の保護へとつながっていくのです。
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