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日産フェアレディZがいよいよ200万円を切ってきた

数少ない国産スポーツクーペで、世界的にも人気の高い日産フェアレディZ。スポーツカーとしての資質に磨きをかけた現行型Z34がようやく200万円を切ってきました。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

スポーツカーとしての資質が磨かれたZ34

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は日産フェアレディZ(現行)をご紹介したいと思います。
フェアレディZundefinedフロント

先に登場したスカイラインクーペと同じ3.7LのV6エンジンを搭載。パワーウエイトレシオは旧型の4.7kg/psから4.4kg/psに。ホイールベースの短縮でリアタイヤが旧型よりドライバーに近づきました

今では救世主としてのイメージが強いカルロス・ゴーン社長ですが、日産にやって来た当初はルノーでの実績から「コストカッター」という異名があり、GT-RやフェアレディZの将来を不安視した人も多かったのではないでしょうか。

しかし周知の通り、GT-Rはスカイラインから独立し、長らく新型車のなかったフェアレディZもZ33(旧型)開発にゴーサインが出るなど、フタを開ければスポーツクーペを3台(GT-R、Z、スカイラインクーペ)持っているなんて、国産メーカーでは日産のみとなっています。

2008年12月に登場したZ34(現行型)。Z33よりさらにグラマラスになったそのボディは、安全性の強化や装備の充実化を考えれば本来約100kg増となるべきところでしたが、軽量化によって増量分を相殺し、Z33とほぼ同じ車重を確保しました。
フェアレディZundefinedリア

サスペンションの見直しなどにより旧型に比べて乗り心地が格段に向上しました。仕上げは「現代の名工」としてCM等でも紹介された日産のテストドライバー加藤さんが納得いくまでセッティング

また旧型と比べホイールベースは100mmも短くなっています。つまり小気味よくクルッと曲がれるようになったのです。一方で直進安定性はボディ剛性の強化や足回りのセッティングなどで確保しています。

フルモデルチェンジの度に肥大化するのが当たり前のようになってきた昨今、こうした軽量化や短縮化(全長も−65mm)は、真摯にスポーツカーを作ろうという気持ちの表れといえるでしょう。

そうした気持ちに心を動かされた人も多いようで、もちろん販売台数そのものは圧倒的に少ないのですが(2人乗りのスポーツカーですからね)、中古車価格は底堅く、新車時価格は378万円~ですが長らく200万円を切ることがありませんでした。

しかし登場から5年以上が経ち、ようやく200万円以下でも走行距離5万km未満&修復歴なしの中古車が見つけられるようになってきたのです。

原稿執筆時点で見つけた走行距離5万km未満&修復歴なしの中古車は、2009年式/4.2万kmで198万円のベースグレードです。また最安値は165万円のベースグレードで、2010年式/7.7万km/修復歴なし。

まだ新車時価格の半値以下とはいきませんが、200万円といえばトヨタ86が新車で狙える価格。それでもフェアレディZは買いなのか?次ページで見ていきましょう。
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