アスリートのためのシカ肉料理の試食会開催

ニホンジカ,農産物,環境,共存,食資源

一時は絶滅寸前だったニホンジカが全国で増え過ぎ、農産物や森林などの環境にも影響を与えています。

2014年3月24日、神戸市で兵庫県森林動物研究センター主催による「アスリートのための鹿肉料理試食会 」が開催されました。近年シカ肉の機能性については、スポーツ関係者からの注目が寄せられ、競技前のエネルギー補給時や競技後の疲労回復のための食材として活用が始まっているそうです。

そこでこの会では、特にアスリートの食事として、シカ肉のどのような栄養成分が適しているのか、また競技者のニーズを踏まえたシカ肉の調理方法の紹介、さらにシカ肉のメニューや加工品開発を検討するため、シカ肉料理研究家やジビエ料理のシェフによるメニュー提案などが行われました。

まず兵庫県森林動物研究センターの主任研究員横山真弓氏が、シカ肉が食の資源として見直される背景から話題を提供しました。

現在の日本は、海外ほどシカ肉は消費されませんが、古くは縄文時代にも食されていたという歴史があり、第二次大戦後の頃までは、食べる文化が続いていました。しかし捕り過ぎによりニホンジカが絶滅寸前となったため、保護政策が実施されました。

近年、日本の各地で増えすぎたニホンジカによる農作物への被害、森林等の生態系被害が深刻化していることは、メディアでも取り上げられています。現在年間約3万5千頭のニホンジカが捕獲されますが、今後も数年間は3万頭以上の捕獲を続ける必要がある(絶滅の危機もない)と予測され、食資源として有効活用する動きが活発になっています。

過去の記事でも、・ヘルシーな鹿肉の魅力と調理法、・機能性成分が豊富なジビエ・・シカ・イノシシで、こうした背景やシカ肉の栄養成分についてはまとめていますのでご覧ください。

次のページでは、アスリートに適した栄養成分についてご紹介します。