吹抜けと3つのテラスをもつ住戸E
1. 西側の壁に沿って住戸Eへの階段が伸びる。 |
2. 住戸Eの玄関テラス。広さは約2帖。 3. 南西側に玄関とキッチンが並ぶ。 |
4. 東側は天井高5mの吹抜け空間になっている。 |
5. 吹抜けの上の部屋の南側から北側を見る。東側に約2.2帖の細長いテラスがある。 6. 北側から南側を見る。約1.8帖のテラスが入り込む。 |
建物の西側のオレンジ色の壁に沿った階段を上がると、そのまま住戸Eの玄関テラスに出ます。玄関から入るとここも約20帖の広いワンルームのLDKです。部屋の中央には3階に至る階段があり、見上げると天井が傾いた吹抜け空間になっています。3階も約16帖の広いワンルーム。南側と東側にテラスが1つずつ設けられています。ここも可動式の建具で2部屋に間仕切ることができます。
シンプルな箱形の外観とは異なり、この建物の内部のプランは複雑です。5つ住戸に共通するのは、どの住戸も南側に面する部屋があることと専用の玄関とテラスを設けていることです。テラスは光と風を室内に呼び込んでくれます。
また住戸B、住戸C、住戸D、住戸Eは交差型のメゾネットなので、全ての方角に部屋が面しています。これによって集合住宅の宿命とされた、部屋の方角による優劣が解消されたのです。
◆建築データと建築家プロフィール