ルノー/その他のルノー車

走りも楽しい、挑戦的デザインのキャプチャー(3ページ目)

ブームのコンパクトなクロスオーバーSUVに登場した、挑戦的なスタイルのキャプチャー。好き嫌いがはっきり分かれるデザインだけでなく、走りもフランス車のいいところをちゃんとキープしています。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

フランス車のいいところをちゃんとキープ

ルノーキャプチャー

エンジンには直噴やダブル可変バルブタイミング(VVT)などを採用。燃費向上のため、DLCコーティングしたカムシャフトタペットや低フリクションタイミングチェーンなども取り入れられた

ルノーキャプチャー

最高出力120ps/最大トルク190Nmを発生する1.2リッターターボを搭載

走りが、良かった。ルーテシアよりも、乗り心地がいいし、第一、楽しい。言わば、視線が高いだけのルーテシア、といった風情で、目線が高いぶん、かなり頑張って攻め込んでいける。そんなこと、するクルマじゃない、と、頭では分かっていても、知らず知らず、そう走ってしまっている。特に、前アシと両手が穏やかに繋がっているような馴染んだ感覚は、ああ、フランス車のいいところをちゃんとキープしているな、と、思わせた。

ひょっとして、パワー不足かも、と試乗前には危惧したけれど、杞憂に終わった。十分。シャシー性能が高いので、これ以上あれば、そりゃ楽しいだろうけど、だからといって今が不満かと問われれば、そんなことはない、というほかない。

走り屋御用達のハコネターンパイクで試乗したのだけれども、下って上った頃には断然、欲しくなっていた。そんなコンパクトクロスオーバーSUVなんて、今までなかったと思う。

あ、ジュークニスモが、そうだったか……。でも、あっちはCVTが根本的に気持ちよくなかったし……。

キャプチャーの6DCTは、さほどダイレクトではないというものの、シュパシュパっと気持ちよく変速してくれる。操作に連なる全てが、同じ方向性でまとめられているからこそ、ドライバーは一体感を味わうことができるのだ。
ルノーキャプチャー

シャシーはハッチバックより高い重心を考慮したチューニングが施された。ダンパーの最適化やロール剛性の前後バランスのチューニングなども行われている

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